リタイアしたら「五十三次を歩く」という目標があり、2022年9月に五十三次の試し歩きをした。そしてもうひとつの目標が「お遍路さん」である。初めてのひとり旅で2010年に徳島を訪れてから、愛媛へは2015年、2019年、高知へは2019年、香川へは2019年、2022年、2023年と私にとって四国は少し身近な存在である。
今年はうるう年で従来の第1番から88番まで時計回りに巡拝する「順打ち」ではなく、88番から逆回りに巡拝する「逆打ち」であることに加え、弘法大師御誕生1250年でご利益が上がるとされる年で各旅行会社の宣伝が非常に多く、一体どのようなものなのかと予約して説明会に参加してみた。会場には私よりも先輩ばかりで埋め尽くされ、配布資料には日程により満席の文字が躍る。
涅槃の道場(香川県・讃岐国1~23番)23ヵ寺、菩堤の道場(愛媛県・伊予国24~39番)26ヵ寺、修行の道場(高知県・土佐国40~65番)16ヵ寺、発心の道場(徳島県・阿波国66番~88番)23ヵ寺が四国に点在している。
江戸時代の中期(1687年)から300年前以上から続くお遍路さんは現在も日本各地からまた世界からお遍路を目指す人たちが絶えない。このような後世に繋がる見事な観光のモデルケースには興味が尽きない。
訪れる日が来たら、性格的にきっと「同行二人(どうぎょうににん)巡礼の道中には自分一人だけではなくて弘法大師が傍に居てくれるという大師信仰を表したもの」と書いた白衣や輪袈裟、菅笠、金剛杖に身を包み、ルートを慎重に選び、宿を含めてあれこれ下調べするだろうな?東海道五十三次からのお遍路入りはハードだろうか?そんなことを考えながら迎えるその日が楽しみで仕方ない。
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