東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

映画:「バカ塗りの娘」

2023年09月17日 09時40分57秒 | 映画の話

先週ひとり旅で訪れた青森(詳細は来週掲示予定)のレトロ映画館で今月公開された「バカ塗りの娘」を観た。

【解説】青森の伝統工芸・津軽塗を題材に、不器用な女性が津軽塗職人の父との暮らしの中で自身の進む道を見いだしていく姿を、堀田真由主演で描いた人間ドラマ。青森県弘前市。青木美也子は高校卒業後もやりたいことが見つからず、家計を助けるためスーパーで働いている。何をやってもうまくいかず自分に自信を持てない彼女だったが、津軽塗職人である父の手伝いだけは夢中になれた。しかし父は業界の斜陽とともに気力を失い、いつしか家族もバラバラになっていた。貧しい暮らしと父の身勝手さに愛想を尽かして出ていった母と、家を継がず美容師になった兄。そんな家族の中で、津軽塗の道に進みたいと言い出せない美也子だったが……。堀田が主人公の美也子役を務め、小林薫が寡黙な父を演じる。高森美由紀の小説「ジャパン・ディグニティ」を原作に、「まく子」の鶴岡慧子が監督を務めた。タイトルの「バカ塗り」とは、「バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫」と言われるほど塗っては研ぐ工程を繰り返す津軽塗を指す言葉。

とても静かな作品で、大きな山場もなく淡々と進行していくのだが、津軽塗りの作業工程がとても丁寧に描かれててそれが実に心地良い。それぞれの方向性が決まって腹をくくって前に進み出すと自然と笑顔が溢れるお通夜のシーンが印象的で、さらにその席で振舞われる津軽の家庭料理が実に美味しそうだった。そして木野花演じる吉田のばっちゃが重苦しかった通夜の場を和らげる昔どこかで見たことのある老婆親切な対応が懐かしく感じた。堀田真由・木野花が好演。子供たちがあの母親に引き取られなくて良かったね。

先行公開された青森県で津軽塗をテーマにした作品を鑑賞するご縁を感じた。

東京から来館されたことを大変喜んで頂いた女性館長さんに映画同様「へば!」と手を振って別れた。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 企業イメージ | トップ | 映画:「FALL フォール」 »
最新の画像もっと見る

映画の話」カテゴリの最新記事