映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年公開)」を観た。
【解説】七月隆文の同名ベストセラー小説を、「ストロボ・エッジ」の福士蒼汰&「バクマン。」の小松菜奈共演で実写映画化したファンタジックラブストーリー。「僕等がいた」「アオハライド」など数々の青春ラブストーリーを手がけてきた三木孝浩監督と脚本家の吉田智子が再タッグを組み、京都の風光明媚な景色を背景に20歳の男女の甘く切ない純愛を描く。美大生の高寿は、通学電車の中で見かけた女性・愛美に一目ぼれする。勇気を出して声を掛け、会う約束を取りつけようとする高寿だったが、愛美はなぜか泣き出してしまう。意気投合した高寿と愛美は付き合うことになり、幸せな日々を過ごしはじめるが、そんなある日、高寿は愛美から信じられないような秘密を明かされる。
主人公が引っ越す和洋折衷のアパートがとてもいい感じである。40分過ぎにタイトルが映し出され、ストーリーが違う展開へと進み始める。過去が未来になる彼女と昨日のことを話し合えない彼との関係を理解するまで少しだけ時間が掛かる。彼にとって初めてと彼女にとって最後という究極のすれ違い、彼女が会う度に敬語が増えていく距離感と恋人同士になれるたったたった一度だけの二十歳の交差、何度も繰り返される「じゃあまた明日」が彼女にとって・・・非常に切ない作品であるものの、映画「糸」、映画「ディストラクション・ベイビーズ」、映画「恋は雨上がりのように」とはまた異なる小松菜奈の魅力が存分に散りばめられた作品だった。もし自分だったら30日間ずっと過ごしただろう。
「恋愛の達人」の東出君が「らしくて」良かったが、改めて数日後にもう一度観直すとさらに彼女の心情が理解出来た。そしてさらにせつなさが募った・・・