当日は午前中のみの営業し、雨の中帰宅すると、自宅には避難グッズが所狭しと並べられていた。よくよく考えるとこれまで幸いなことに生まれて一度も大きな自然災害に見舞われたことが無く、東京23区で初めての大雨特別警報との報道にも頷ける。今まで窓ガラスの飛散を防ぐ養生テープの貼り方なんて指導があっただろうか?トイレの逆流を防ぐ方法はこの日初めて知った・・・とまだ半信半疑だった。
ただ昔からこの地域は海抜0メートル地域で、父を始め古くからの新小岩住民さんからは「昔は大雨が降ると舟で移動したものだ」とは聞いていたので、生まれて初めて目にした妻たちが土嚢ステーションで頂いて来た土嚢を玄関先に並べる(ビニールシートで包むと効果的)。
直撃は21時の予報で、その時点ではまだちょっと強い雨が時々降っているだけだが、ニュースではひっきりなしで台風情報を流し、「命を最優先」「早めの避難」と繰り返している。ただその時点でもまだ他人事だった。ただよくある映画で迫りくる危機を知らせられても本気にせず被害に遭う人物が登場するが、それはきっと自分のような人なんだな~と思ったりもした。
そして江戸川区から初めて緊急速報がスマホに届き、テレビでは江戸川区に避難勧告(すみやかに全員避難)が発令された。最悪の場合に備えて避難所を確認しながら、「彼」の受け入れ先も確認するが、江戸川区内の避難所は全施設ペット受け入れ可能の文字にひと安心。避難するならこの時点だが、最終的に「避難所で家を心配するより、家で出来る限りの被害を食い止める」と決断。妻は被害者の分散の為、避難所へ向かった。夜になり、シャッターを全て閉め、ライフラインの停止を踏まえ、風呂も済ませ、妻は数食分の料理を作ってあり、2階のリビングに布団を移動しての「垂直避難」を完了させ、21時に備えていると地震で揺れる。このタイミングで・・・そして雨が叩きつける音が強く大きくなり、強風で家が少し揺れるが、比較的短い時間で通り過ぎた。テレビでは最大瞬間風速が43.8m/sで江戸川区がトップの表示があったものの、今回一番懸念していた浸水も無く、翌日は大きな被害も無く後片付けに追われた。
他人事だと思っていた土嚢の初体験やトイレの逆流防止方法など、今回様々なことが教訓となった。
多くの犠牲者や甚大なる被害を受けられた方、心よりお悔やみとお見舞い申し上げます。
【明日10/15(火)~10/16(水)は当社連休となります】