【8/18(日)まで夏季休業とさせて頂きます。予約投稿にて】
映画「そして父になる(2013年公開)」を観た。
【解説】「歩いても 歩いても」「空気人形」の是枝裕和監督が、「容疑者Xの献身」の福山雅治を主演に迎えて贈る感動の家族ドラマ。ある日突然、6年間育てた息子が病院で取り違えられた他人の子どもだったと知らされた対照的な2組の夫婦が、過酷な決断を迫られ、それぞれに葛藤を繰り返す中で本当に大切なものを学んでいく姿を丁寧な筆致で描き出す。共演は尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー。カンヌ国際映画祭でみごと審査委員賞を受賞、大きな話題となる。
裕福な家庭とそうではない家庭の対比が映画的に分かりやすく、そうでない家庭の父親リリー・フランキーは今回も実に見事なキャスティングで、真木よう子の凛とした感じが良い。本作品が公開された年に起こった取り違え判決の時にも書いたように、また劇中でも出てくる台詞のように「生みの親より育ての親」だと思っている。ただ本作品では6年間ではあったが、もしもう少し暮らした時間が短かったら、もし子供がもう少し幼かったらどうだろう?と考える。赤子ではなく、子供自身にしっかりとした記憶や考えがある年齢だったら、もうそれは血の繋がりは二の次だろうと思う。ただ劇中でしばしば出てくる「交換」って言葉はとても嫌だった。
やはり世の中には知らなくていい事ってたくさんあるんだろう。