映画「椿三十郎(1962年公開)」を観た。
【解説】名作「用心棒」の続編ともいえる作品で、前作では桑畑を名乗った三十郎が椿三十郎として活躍。キャラクターとしてはより人間味が増し、ユーモアと知略を駆使し、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍をその凄腕で助けていく。加山雄三をはじめとした血気にはやる若侍たちをうまく制御し、敵方の用心棒仲代達矢と知恵比べをしつつ、有名なラストの決闘シーンへと物語は導かれていく。
冒頭ものの数分でしっかり鷲掴みされるテンポの良さに三船敏郎の存在感に仲代達矢の眼力が光る。様々なやり取りや戦略が面白く、コメディタッチな奥方と小林桂樹がいい味を出している。また若大将(加山雄三)と青大将(田中邦衛)コンビが出演している。
有名なラストの決闘シーンは「ちょっと大量じゃねぇ?」と思いつつも、間延びしない実に面白い96分だった。