映画「ダークナイト(2020年リバイバル公開)」をIMAXで観賞した。
【解説】DCコミックスの人気ヒーロー、バットマンの誕生を、クリストファー・ノーラン監督&クリスチャン・ベール主演で描いた「バットマン ビギンズ」の続編。ゴッサム・シティに現れた史上最悪の犯罪者ジョーカー。バットマン=ブルース・ウェインは、協力するゴードン警部補や新任地方検事ハービー・デントらとともにジョーカーに立ち向かうが……。2008年に製作・公開され、全米で当時歴代2位となる5億ドルを超える興行収入を記録し、全世界興収も10億ドルの大ヒットを記録。重厚かつ圧倒的なリアリティで支持を集め、第81回アカデミー賞にも8部門にノミネートされるなどコミック原作映画の歴史を塗り替えた一作。なかでも「悪のカリスマ」と呼ばれるジョーカーを演じたヒース・レジャーは撮影直後に急逝するが、本作が公開されるとその演技が絶賛され、アカデミー助演男優賞を受賞した。2020年7月、クリストファー・ノーラン監督の「TENET テネット」公開にあわせ、IMAX版と4D版でリバイバル公開。
MX4Dとは、映画のシーンに合わせて客席のシートが前後左右上下に動き、風や香り、ストロボ、煙や振動など五感を刺激する11種類もの未体験アクションが体験出来るもので、これまで何度も繰り返し観た私の大好きな本作品で初めて体験してみた。
デモンストレーションで上映前に軽く座席が動くのだが、直前に入場して来た若者たちは困惑するほどの揺れで中年の中座は危険のようだ。「奥まで腰掛けるように」と事前に注意事項の説明があるのだが、まあ~前後左右上下によく動くのでずり落ちそうになり、何度も姿勢を直すのでついシートベルト(三点式)が欲しくなる。ひじ掛け付近から風や水しぶきが出てくるので時期的に「飛沫」の恐怖も体感しつつ、背中のシートも足元も物がぶつかるような演出とスクリーンはスモークで見えにくいシーンもあったり、とにかくやたら忙しい。
私の好きなあのセリフは、ずり落ちないようにひじ掛けを掴まりながら確認。何度観てもやはりヒースレジャー演ずるジョーカーの狂気はただただ恐ろしいが、ついつい魅了されてしまうほどのキャラクターである。
終了後に前列の女性たちが「あのシーンまで動かなくても」との感想には頷けたが、今後はMX4Dを前提に作られる作品は楽しみである。