JR東海、西日本、九州の3社は東海道、山陽、九州新幹線の車内に設けられた喫煙ルームを来年春に全廃すると発表した。他の新幹線はすでに全車禁煙に踏み切っており、これですべての新幹線車内でたばこは吸えなくなる。これまで北陸新幹線や上越新幹線に乗車する度に、喫煙車両がある東海道新幹線は「やはり日本の大動脈ならではの配慮なんだろうな」と思っていたものだが、健康志向の波には抗えなかったようだ。2016年には車内改札が廃止となり、今月末で固いアイスクリームの車内販売が終了し、そして喫煙ルームの全廃。2018年に出掛けた新幹線ぶらり途中下車の旅であるが、来春以降は本当の意味で「途中下車」が不可欠になってしまう。
「吸えないんだった売店で煙草の販売を止めるべきだ」なんて幼い意見もしたくなるが、そもそも東海道新幹線には余り乗る機会がない「細い客」は口をつぐむ。これまでえげつないほど値上げされてきても、どんな虐げられた対応でも何一つ不平不満を漏らさずに来た愛煙家たちは今回も声を上げることはないだろう。愛煙家のオズワイルド伊藤が「喫煙者は社会クビぐらいのレベルにきている。たばこ税払って喫煙所撤廃されるって君。たばこ税ってなにかね君。もう喫煙者の徒党組ませてくれ。なんの活動もしないから。徒党だけ組ませてくれ。それかJT所属で出馬させてくれ。喫煙所でダルマに目書かせてくれ」との嘆きに静かに紫煙をくゆらす。愛煙家たちの居場所が次々に無くなって行く。
改めて言う。「喫煙所を増やせとは言わないが、これ以上減らさないで」と・・・