映画「伊豆の踊子(1974年公開)」を観た。
【解説】川端康成原作『伊豆の踊子』の六度目の映画化で一高生と旅芸人の踊子との心のふれあいを描いた青春映画。脚本は「娘たちは風にむかって」の若杉光夫、監督は「夜の牝 年上の女」の西河克己、撮影は「妹」の萩原憲治がそれぞれ担当。
百恵ちゃんの記念すべき第一回主演作品。三浦友和演ずる書生(しょせい・学問を身につけるために勉強をしている人。勉学中の若者)さんと旅芸人たちとの差別があることを冒頭の茶屋で浦辺粂子の台詞で知る。そんなにも身分の差があるものなのか?と思っていると、その後すぐに物乞い同様の扱いを受けている看板が出てくる。
終始低姿勢の旅芸人たちに対して、書生さんは差別なんてことはしないんだろうな~と思っていると、心づけを二階から放り投げる始末・・・宇野重吉の淡々としたナレーションと共に小円遊と懐かしく「再会」したものの、石川さゆりは発見出来ず。そしてラストは摩訶不思議なシーンでエンディングを迎える。上映時間82分の短さでは当然深く掘り下げる訳には行かないだろう。きっと当時は二本立てだったのだろう。
書生さんは別れの船のデッキで手を振る百恵ちゃんに気付かなかったほうが良かったかもね。ちなみに私は中三トリオの中では桜田淳子が好きだった。