映画「アメリカン・グラフィティ(1974年公開)」を観た。
【このチラシは持ってる】
【解説】後に「スター・ウォーズ」を生み出すジョージ・ルーカスの出世作となった長編第2作。1960年代初頭のアメリカを舞台に、4人の若者たちが過ごす一夜をロックンロールの名曲の数々に乗せて描いた青春群像劇。1962年、カリフォルニア北部の小さな街。高校を卒業したばかりのカートとスティーブ、1学年下のテリーと年上のビッグ・ジョンの4人は、それぞれの愛車に乗っていつもの溜まり場に集まる。カートとスティーブは大学に進学するため、翌朝に故郷を出る予定だ。4人は故郷でともに過ごす最後の夜を楽しむべく、それぞれの思いを胸に街へ繰り出していく。スティーブ役を後に監督として大成功を治めるロン・ハワード、カート役を「ジョーズ」のリチャード・ドレイファスが演じた。無名時代のハリソン・フォードも出演。
本ブログを始めた2006年当初にすでに登場しているし、これまで何度も観たが映画「タンポポ」同様に無性に観たくなって休日に観始めた。車とナンパと酒に夢中の高校生たちの卒業式のわずか一夜限りの話で、見る度に映画「理由なき反抗」同様、高校生の運転・飲酒・喫煙に軽いカルチャーショックを受ける。目的も無くただただ車で街を流したり、意味なくたむろして馬鹿騒ぎしたり、ショーケースのテレビをボーと眺めたりする時間の無駄遣いはこの時期でしか出来ないことで、しないよりはした方がいい貴重な経験だと思う。それから少しずつ成長して、自分の居場所や時間を確保して行くものだ。そんなことを懐かしく思い出させてくれるのがこの作品の魅力なのかも知れない。
進学に悩む主人公にウルフマンジャックが「ケツを上げてギアを入れろ」との台詞はなかなか良い。
若者たちのたまり場となっているドライブインと音楽と共に私は好きで、Tシャツにタバコを包むことも真似したものだ。
街に残る者、街を出る者。どちらにも正解はなくそれもまた人生なのである。