東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

突入せよ!102号へ!

2007年11月14日 09時32分22秒 | 不動産屋の話

先月末で退去する筈だった入居者から連絡がなかった。月末はちょうど当社の定休日だったのでとりあえず翌日まで様子を見たが連絡はなく、物件近くに住まれているオーナーさんからも「引越業者が来た気配はない」との事。入居者本人の携帯へ連絡するが電話は繋がらず、マンションへ出向いたが電気メーターは回っているものの返事はなく、ベランダの洗濯機の蓋も開けっ放しのままだった。賃料支払いもキチンとした女性だったので、嫌~な予感が過ぎる。

ただこの時点でまだ室内確認は出来ないので、連帯保証人の携帯に連絡した。しかし不在の為、メッセージを残したが何の音沙汰はなく、郵便を出したが連絡はなかった。さすがにこれ以上は猶予出来ないと判断し、駅前交番に入室の立会いを依頼し、物件前でオーナーさんと警官の到着を待った。



げぇ!駅徒歩7分の物件なのにパトカーで来た!

パトカーを駐車場へと誘導し、警官二人をマンションに導く。物件の前に立つと後から自転車で二人の警官も合流した。そしてドアを開ける。緊張の一瞬である。過去の嫌な思い出が蘇る。

ガチャッ!

ドアを開けるが室内からは異臭はせず、香水の匂いだけがする。とりあえずひと安心するが、玄関から布団が見える。丸みがまるで人間のようにも見える。背後で四人の警官が小さな声で「ジャンケン?」と囁いている。「負けた?」二人の警官が玄関の外で靴の上から両足にビニール袋を履き、室内に入る。玄関外からオーナーさんと私と「勝った?」二人の警官の四人が見守る。布団を剥がす。お~何も無い。室内を隈なく確認するが、とりあえず何も見つからなかった。ようやくオーナーさんと胸を撫で下ろす。

汗だくの警官たちを見送りながら、今後の対応を考える。さあ~どうするか?と考えていると数日後にひょっこり事務所に本人がやって来た。ただの長期不在だったようで、これまでの経緯を話すと「それはスイマセン」と謝罪しながらも、平然と退去日を一ヶ月延ばして欲しいと言っていた。

果たしてこれは大袈裟な対応だったか?妥当な対応だったか?・・・不動産業は難しい・・・

有限会社やな瀬不動産

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