東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

歌舞伎:「二月大歌舞伎」

2019年02月10日 10時09分21秒 | 歌舞伎の話

昨年8月以来の歌舞伎、「二月大歌舞伎」を歌舞伎座で観た。

【みどころ】一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)すし屋・・・大和国下市村のすし屋の主人弥左衛門は、旧恩ある平重盛の子息、維盛を奉公人の弥助として匿っています。そこへ現れたのは、勘当の身の惣領息子、いがみの権太。性懲りもなく今日も金の無心にやって来ました。やがて弥助の素性をうかがい知った権太は、褒美欲しさに維盛の首とその妻子を源頼朝の家臣、梶原景時に差し出します。息子の愚かな所業に対して怒りに震える弥左衛門が刀を抜いて権太を刺すと、権太の口から意外な真相が明かされ…。いがみの権太は無頼漢ながら愛嬌も併せもつ役柄で、すし桶を抱えた花道の引込み、本心を明かす場面など、みどころにあふれます。初世尾上辰之助追善の義太夫狂言の名作をご堪能ください。

二、暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)・・・料理人の丑松には、お米という恋女房がいます。しかし、お米の母お熊が、お米を妾奉公させようとしていることを知り、丑松は争ううちにお熊と見張りの浪人を手にかけてしまいます。兄貴分の四郎兵衛にお米を託し、丑松は一人江戸を離れるのでした。1年後、お米恋しさに江戸へ戻った丑松は、偶然立ち寄った妓楼で女郎に落ちぶれたお米と再会します。四郎兵衛に騙され売り飛ばされたのだと語っても信じてもらえず、絶望したお米は…。哀しい運命に翻弄される男女の生き様を描き出した、長谷川 伸による新歌舞伎の傑作。初世尾上辰之助追善の舞台にご期待ください。

三、団子売(だんごうり)・・・団子売の夫婦、杵造とお臼が餅屋台を担いで賑わう街にやって来ます。二人は曲に合わせて餅をつき、おかめとひょっとこのお面をつけて軽快な踊りを見せるのでした。江戸庶民に親しまれた名物「景勝団子」を売り歩く様を描いた賑やかな舞踊をご覧いただきます。

40歳で急逝した初世尾上辰之助33回忌追善狂言でロビーには遺影と香華が供えられていた。

前から二列目の花道すぐ横の席にわくわくしながら席につく。第一幕「義経千本桜」では「下町ロケット」のギアゴースト社長・菊之助を始め、芝翫が花道で約1mの至近距離で演じてくれる。辰之助の長男・松緑の通る声はなかなかの存在感だった。第二幕「暗闇の丑松」はタイトル通り暗闇での展開で、序盤では二階だけを見せ、階下の「肝心」な出来事は見せない斬新な演出が終始続いた。中でも風呂屋裏側のシーンは緊迫感が溢れていた。第三幕「団子売」上演時間15分の短い舞踊であったが、第二幕が暗かったせいか、さらに華やかに感じる中、大阪の天満宮を舞台に賑やかに滑稽に舞う夫婦がとても心地良く、お臼の孝太郎とは花道からしっかりと目が合った。そして第一幕に続き芝翫の存在感は素晴らしかった。

ただ前の席過ぎて首が少しだけ痛くなりり、歌舞伎座を後にした・・・

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