映画「時をかける少女(1983年公開)」を観た。
【解説】高校生の芳山和子はある日、同じ情景を何度も体験していることに気付く。彼女はタイムトラベラーになってしまったのだ。やがてその能力は、かつて理科実験室でかいだラベンダーの香りに秘密があることが判明するが……。筒井康隆原作のジュブナイル「時をかける少女」の映像化。主演・原田知世、監督・大林宣彦
大林監督の「尾道三部作(転校生・さびしんぼう)」の第二作目で、唯一未視聴だった作品だったので、楽しみに再生ボタンを押す。原田知世を始め、出演者のほとんどがとても初々しくてまるで学芸会のようで微笑ましい。キーになる日付「4月16日」は私の誕生日と言うのもどこかご縁を感じる。「2回目の今日」があったら嫌だな~と思いつつ、勝手な記憶操作は随分身勝手じゃねえ?とついつい悪態をついてしまう。そしてエンディングでは主演の原田知世がテーマ曲である「時をかける少女」をプロモーションビデオのように歌い出すという非常に珍しい手法をとっている。それだけで当時角川映画がどれだけ原田知世を一押していたかというのが分かるってもんだ。
ちなみにこの映画は2006年にはアニメで、2010年には仲里依紗主演で、1997年には角川春樹が監督復帰第一作として何度も映画・映像化されているのだが、それは本作品での何とも残念な特撮シーンとタイトルほど時をかけているように見られないからではないか?と勝手に想像している。
観終えて思う。(転校生ほど尾道の良さが伝わって来なかったものの)やはり尾道の風景は素晴らしいと・・・。そして指折りがついに1本となり、私は明日尾道へと出掛ける。そう2014年ひとり旅の行き先は広島なのである。