松竹創業120周年「團菊祭五月大歌舞伎」を観に行った。
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去年の1月以来の歌舞伎鑑賞だったので、随分久し振りである。当日は連休最終日で歌舞伎座周辺はとても混雑していた。今回の席は2階の花道の上で、隣の老カップルが上演中にやたら話していた。第二幕「蛇柳」での海老蔵のオーラはやはり際立っていた。また第三幕「神明恵和合取組」では人間国宝・菊五郎の粋で男気のある江戸っ子感が満載で、また息子の菊之助も親父に負けずなかなかの存在感で、終盤の大人数での立ち廻りはなかなか圧巻だった。それにしても喧嘩は始めるのは簡単で、集結させるのはいつの時代でも難しいということを改めて感じさせる。
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ちなみにミッヒィー展開催中の松屋銀座はこんな感じだった。
一、慶安太平記(けいあんたいへいき)
四代将軍徳川家綱が治める慶安四年。江戸城外堀端の茶屋に現れた浪人の丸橋忠弥は、店の酒を飲みほし泥酔の体で、城の濠に石を投げ込みます。実は、軍学者由井正雪の幕府転覆の企みに加担している忠弥は、酔ったふりをして濠の深さを測っていたのです。しかしその様子を、通りかかった老中松平伊豆守はしっかりと見届けていて…。
幕府転覆を企てた由井正雪の乱を題材にした作品です。外堀端での忠弥と伊豆守の様子、捕物の場での激しい立廻りなど随所に見せ場の多い舞台をお楽しみください。
二、歌舞伎十八番の内 蛇柳(じゃやなぎ)
高野山奥の院にある霊木の蛇柳。弘法大師が法力により、災いをもたらす大蛇を柳に変えたと言われています。この蛇柳のもとに物の怪が現れて、仏法の妨げをなすことから、住僧定賢が退治するために現れます。定賢は、丹波の助太郎と出会いますが、助太郎は亡くなった妻への思いに狂い乱れ、ついには蛇柳の精魂へと姿を変えて…。
歌舞伎十八番のひとつで、幕切れには押戻しが登場する起伏に富んだ舞踊劇です。
三、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)
品川宿の遊廓島崎楼。力士四ツ車大八たちは、居合わせため組の鳶の藤松たちと、些細なことから喧嘩を始めますが、め組の頭辰五郎がこの場を治めます。しかし、芝神明の芝居小屋江戸座で、鳶と力士たちとの間で喧嘩が再燃し、四ツ車と辰五郎も一触即発の睨み合いとなります。これを江戸座喜太郎が制止し、事なきを得ます。辰五郎の女房お仲は、仕返しをしない夫に詰め寄り、愛想をつかし出て行こうとしますが、辰五郎は胸のうちを明かし、女房とわが子に別れを告げ、勇んで出掛けていきます。鳶と力士たちは争いに決着をつけるために芝神明に集まります…。
「火事と喧嘩は江戸の華」の言葉の通り、男と男の命をかけた真剣勝負を粋に描いた世話物の人気作です。大詰での鳶と力士の大立廻りが見せ場のひとつになっています。
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