北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

ルイシャコチレドンはエゾシロチョウ羽化の指標植物

2016-06-24 20:36:36 | エゾシロチョウ 
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ルイシャコチレドンはエゾシロチョウ羽化の指標植物

2016-6-7 (火) 晴れ

夕方。帰宅すると本日羽化したかなりの数のエゾシロチョウが庭を緩やかに舞っている。

それらの他に赤ボケの灌木にびっしりついているエゾシロ蛹から羽化してまもない個体たちが羽根を広げ、乾くのを待っていた。






















しかし夕闇がせまり、これらのエゾシロチョウたちはこのまま夜を越すのだと思う。

暗くなってからフラッシュをたくと14匹ほどのエゾシロチョウが羽化したままの格好で夜を越す体制に入っていた。




これらの蝶が飛ぶのは明日朝になってからになる。

ところで、きわめて正確なエゾヒメギフチョウの羽化時期の指標植物としてタッタソウをお示ししましたが、エゾシロチョウに関していうと、それはルイシャコチレドンでしょうか。



この多肉植物は私のお気に入りですが実は正確な正体は不明です。

旭川の園芸屋さんでとても小さな鉢植えを買って、その後、地植えして30年くらい。やっと手のひらサイズになり、毎年今頃このような見事な花が咲きます。



ちょうどこの花が咲いたころ、例外なくエゾシロチョウが羽化を開始し飛び始めるのです。


ただ、どちらかというと珍しい植物なのであまり一般的ではないかも知れません。



蝶愛好家、鳩山邦夫氏死去。

2016-6-22 自由民主党所属の衆議院議員 鳩山邦夫氏 67歳 東京都内の病院で 十二指腸潰瘍で死去。この一年で激やせしていたもよう。熱心な蝶の愛好家でした。ご冥福をお祈りします。ただ、死因については現在の一般医学常識では、いまどき十二指腸潰瘍で死ぬようなことは極めて稀といえる。先般、環境省のイシダシジミに対する理不尽・無能な対処に関してお世話になったばかりで、日本の蝶愛好家にとっても大きな損失です。氏は絶滅危惧種オオルリシジミの飼育法についての先駆者でもあります。





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エゾシロチョウ羽化 その壱 連続写真

2016-06-18 19:54:34 | エゾシロチョウ 
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2016-6-7 (火)  晴れ

エゾシロチョウ羽化 その壱 連続写真



よく晴れて朝から我が家の庭のどこかでエゾハルゼミが数匹、合唱中。

やっと初夏がきたといった気分。

孫の長男君が蝉の声に興味をもったが、蝉はいったいどこにいるのかはわからない。 

おお。今年初めてのエゾシロチョウが1頭、さっそうと舞っている。

北見市の我が家の庭では、2016年6月7日が今年のエゾシロチョウ初見日ということになる。

昨日から天候が回復してきて、昨夜ミヤマカラスアゲハ1♂羽化。

今日はエゾシロチョウの羽化が始まったようだ。

出勤直前でまったく時間がないのでボケの群落をすばやく見て丁度、蛹を割ってでてきた個体を発見。

大いそぎで撮影。

みるみる羽根を伸ばしてゆく。

5分でほぼ広がってあとはゆっくり羽根を乾かすのみだが、このとき外敵におそわれたらひとたまりもないだろう。














今日は相当数のエゾシロチョウの羽化が予想される。 



大量のエゾシロ幼虫に食害され丸ハダカだった赤ボケに若葉がでてきた。 おびただしい数のエゾシロ蛹がついている。


紅白の牡丹が見事に咲いている。

                続く。



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雨の日、エゾシロチョウはどこにいるのだろう?

2016-06-17 14:10:56 | エゾシロチョウ 
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雨の日、エゾシロチョウはどこにいるのだろう?

2016-6-17(金)  雨 寒い

北見市では昨日午後から降り出した雨は、今日もシトシト降っていて気温は低く、久しぶりに山でもいこうかと思ったが出鼻をくじかれた。


寒くて釣りにも出たくない。

蝶友から、電話。

今年は多忙で蝶の飼育が全部うまくゆかない。

採卵用エゾリンゴ♀、ぜんぶアリにやられた。

山へいてもまったく蝶がいない。

ウラキンシジミの幼虫がたくさんいたがきっと寄生が多いだろう。

コバルトジョウザンシジミの卵をあちこちに送った........などとりとめのない話。

大人気のコバルトジョウザンシジミは全国に卵をくばってモルフォオオムラサキみたいにしたいもよう。

野外では今年は例がないほど蝶が少ないらしい。異常だ。といった話がをだれもがしている。

5月に30℃越えの異常高温が続き、そのあとぐんと急に冷え込んで雨が多く、確かに蝶にとってはまともでない気象である。

どうやら、このところ蝶が乱舞しているのは我が家の庭だけらしい。

今年は庭の赤ボケに前年の倍ほどのエゾシロチョウが発生、毎日庭を20-30匹のエゾシロチョウがさっそう舞ってあちこちで、このブログには書ききれないほど色々のドラマを繰り広げている。

今日は冷たい雨が降りしきり、さすがにエゾシロは一匹も飛んでいない。

ところで、雨の日、いったいエゾシロチョウはどこにいるのだろう。

蝶愛好家たちといえども、恐らくきっと誰も知らない。

蝶類生態図鑑にも雨の日、エゾシロはどこにいるのかなど、どこにも書いてない。

実は私も知らない。

大きなフキの葉っぱの裏に群れて止まって雨が止むのを待っている....というしたり顔の話はきっとウソ。

そこで傘をさして庭へ出てエゾシロを捜してみたのだが、昨日朝、あれほど舞っていたエゾシロはどこにも見つからない。

そこでさらに一生懸命さがしてみたら居場所がわかった。

といっても、たったの3匹のみ。

一匹はネギ坊主のかげ。

一匹は植栽したウドの葉裏。 

もう一匹は白ボケの葉裏。 

それ以外は、一体どこへかくれたのか、まったくみつからなかった。


一匹はネギ坊主のかげ。




一匹は植栽したウドの葉裏。




もう一匹は白ボケの葉裏。 


発生木の赤ボケの灌木には一匹もいなかった。




エゾシロの天敵アオムシコマユバチの繭のハチの目が透けて見えてきており、こんど晴れたら一斉に出てきそうな感じ。



庭のイチゴが色づいて3個、初物摘んで食べた。甘くておいしい。 



 

長男が今年の母の日に贈ってきた赤いカーネーション、いまだに咲き続けており長持ちする愛の形です。



今日中ずっと雨で、ところによっては雷雨、豪雨という。新しく 35mm デジカメも買ったので蝶の撮影で試したいのに…………..。



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エゾシロチョウの2令幼虫を見たことがありますか?

2016-03-15 01:51:13 | エゾシロチョウ 
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エゾシロチョウの2令幼虫を見たことがありますか?

2015-8-1 (土) 小雨~曇り~晴れから曇り

庭のミソハギの花が大方終わったので種をつけるまえに引っこ抜いたり刈ったりした。

奥のサヤインゲン畑が雑草ひどかったのでがんばって全部雑草を引っこ抜いた。

疲れた。

それでもさらに雑草ひどいが手あまし状態。

庭の赤ボケをみると枯れ葉を綴ってエゾシロチョウの越冬巣が沢山できていた。









薄い膜様に巣を覆っているなかを透かしてみると2令とおもわれる幼虫たちが見られる。





実は私は、半世紀以上も日本の蝶を見てきたつもりであったが、エゾシロチョウの2令幼虫をみたことがなかった。






なんとなく、ごくごく小さな越冬巣を少し開いてみたら3匹、別の小さな巣を開いてみたら2匹、2令幼虫がいた。





大きな越冬巣にはおびただしい数の幼虫が透けてみえるが手をつけないでおくことにした。

さて、この2令幼虫はすでにアオムシコマユバチの卵を産み付けられているのだろうか。

それとも来春、巣から出て無防備状態になったところで襲われるのだろうか。

エゾシロ幼虫がいつアオムシコマユバチに卵をどうやって産み付けられるのか興味深い。


Y 氏がオオイチ♀をヤマナラシやギンドロに袋がけにして多数産卵させているとのこと。

北見市の蝶愛好家たちはすでにオオイチモンジに多数産卵させることに開眼している。





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エゾシロ幼虫の孵化、天敵防御の巣作りはじめる。卵塊の天敵はアブラムシ。

2015-07-15 22:55:43 | エゾシロチョウ 
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2015-7-8 (水) 曇り 寒い 寒い


このところ、お日様を見ない寒い日が続いていた。

夕方、庭の赤ボケの茂みをのぞいてみると、多数のエゾシロ卵が孵化しており巣を作っているのが観察された。

真っ白い巣は産卵されたボケの若葉を内側に撒くような格好に多数の幼虫が糸を吐きあって作られている。
 






最初は上蓋(うわぶた)見たいにびっしり糸を綴って外部からアリ、クモ、アブラムシ、その他の天敵が侵入できない閉鎖空間に幼虫群が棲み、巣の内側から葉の表面をなめるように食べてゆく。


幼虫群になめるように食べられた葉は薄くなりそこから内部の幼虫たちがうごめいているのが透けて見える。


幼虫が少し大きくなると巣の一部が開いて、幼虫たちは巣から出張するように近くの葉をすばやく食べて、食事どき以外は巣にもどっているようだ。 








黄色い卵塊のまわりにびっしりと天敵アブラムシがきて卵を食べているのも観察され、この卵塊からは幼虫が孵化してこない。


卵塊時期の天敵はアブラムシである。

巣の大きさなどは私の指の大きさから類推してください。

さて、アオムシコマユバチはいつごろ、どうやってエゾシロ幼虫に卵を産み付けるのだろう。



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