北海道昆虫同好会ブログ

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2016年、北見市でウラジャノメ多数発生

2017-03-19 11:26:32 | ウラジャノメ
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2016年、北見市でウラジャノメ多数発生





2016-7-15 (金) 曇 19度C

朝8:30 X 氏から電話あり。昨日、北見市近郊でオオイチ4♀♀A トラップ採集したが、近年珍しくよその地域からの採集者を見かけた由。


大雪湖周辺、層雲峡は最近オオイチが激減したため、恐らく本州方面からの採集者が流れてきているもよう。


富里ダムでK氏がカラフトセセリ採集したらしい。


今年は北見市内あちこちで例年になくウラジャノメが多いようだ。


などなど、ホットな情報が入る。


T氏からの情報ということで今年、特にウラジャノメ多い場所をこっそり教えてもらった。


今日は近郊でウラジャノメが例年になくかなり発生しているとの情報があり、それでは陸別方面にでもウラジャノメ撮影に行こうかと思っていた。


しかし急遽予定を変更して北見市近郊をさぐることになった。


かっては北見市でウラジャノメは稀でなかったが、この20年ほどは滅多に見ることがないほど激減していた。


まさに北見市ではウラジャノメは絶滅危惧種状態であった。


うっかり環境省の目にとまればイシダシジミみたいな理不尽な運命が待っていたかも知れない。


それが理由は不明だが2016年は北見市各地でウラジャノメがけっこう発生しているというのだ。


午前 9:30 我が家を出発。  


30分ほど走って、北見市郊外でウラジャノメが多いカラ松植林地に開けた30m四方の狭い草地に到着した。





まさに奇跡的ピンポイントなウラジャノメ発生地だ。





林道沿い、林間草地、小規模な土崖斜面等には食草のリシリスゲがびっしりと見られる。










いるいる。遠くからもフワフワ多数のウラジャノメが飛んでいるのが見える。


このあたり一帯で発生したウラジャノメ♂たちが♀探索で活発に飛び、この狭い草地に一時立ち寄るといったパターンのようだ。


次々に飛来する♂はA1~B でやや鮮度おち。


それでもせっせと撮影した。


ピーカンではなく曇天。 


直射日光がなく、風もなく気温も17~19度C であまり暑くない。


ウラジャノメ♂たちの飛翔も緩やかですぐ止まるので撮影には絶好の天候であった。


フキ、ヨモギ、シダ、カラマツの枝などにとまるのをせっせと撮影。






















ヨモギは意外とあまり好きではないのか止まることは少なかった。







イタドリにとまることも少ない。




シダに止まる♂たち。













シダに止まるウラジャノメ♀。



♀は少なかった。









このウラジャノメ♂と目があってしまった。 おまえ 何やってんだといった目つき。
















リシリスゲ上のウラジャノメ。



新鮮な♀も見られたが少ない。


















ここは若いカラマツ植林地であるがウラジャノメたちは好んで針葉樹カラマツの枝に止まっていた。


根室半島ではカラフトルリシジミが棲息する湿原のアカエゾマツの枝に止まるウラジャノメをよく目撃した。

ウラジャノメは松葉に止まるのがお好き?.


2015-7-18 根室半島のカラフトルリシジミ発生地では多数のウラジャノメが見られ、このような格好でアカエゾマツにとまる個体が多かった。



カラマツの松葉に好んで止まるウラジャノメ♂たち。












単なる偶然の可能性も高いがウラジャノメは意外と松の枝で休むのが好きなのかも知れない。


松ヤニが多く、カラマツのように鋭く尖った針葉樹の葉に止まることは、たとえば天敵から身を守るために有利なことでもあるのだろうか。


今日は♀探索が主目的のようで、♂たちの吸蜜・吸汁シーンはなかった。


結局21♂♂A1~B, 2♀♀A-A1 を撮影できた。


いわゆるLopinga achine jezoensis と思われる個体群で特別変わった斑紋の個体や異常型などはなかった。


来年もここにウラジャノメの撮影にこようと思い、この日は撮影のみにして、あえて採集はしなかった。


似たような環境はほかにもあるのだが、この狭いポイント以外、ウラジャノメは見られなかった。 





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