北海道昆虫同好会ブログ

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チミケップ湖でコオニヤンマ、オニヤンマを撮影

2020-02-29 22:31:21 | トンボ
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チミケップ湖でコオニヤンマ、オニヤンマを撮影

 

2017-8-27 (日)  晴れ 暖かい


この日、チミケップ湖畔の岸辺すれすれにたくさんのコオニヤンマが低く飛んでいて、何度も空振りしながら数匹の♂、♀をネットしました。撮影後に孫長男君に十分に観察させてからリリースしました。



コオニヤンマ♂   Sieboldius albardae SELYS , 1854













  

属名 Sieboldius も  シーボルト に献名されたもの。種名 albardae は当時のオランダ人昆虫学者の Dr . I. H. ALBARDA に献名されたもの。

1823年、オランダ領東インド商館付き医師として長崎の出島に赴任したシーボルトは27歳。 診療所兼私塾の鳴滝塾で多くの日本人蘭学者を育てた。
日本には6年滞在したが、日本の政治、軍事、国勢を調査するスパイのような立場にもあったらしい。本来はドイツ人であったが、オランダ人になりすまし出島にはいったもよう。

彼は日本に関する膨大な資料とともに1828年に日本を去ろうとしたが国禁であった日本地図も持ち出そうとしたことが発覚、
いわゆるシーボルト事件でこれにかかわった多くの門人や役人が処刑された。

このときオニヤンマ コオニヤンマなどの多くの生物標本等は不問であったもよう。

シーボルトは二匹のオオサンショウウオを生きたままオランダへ輸送したが
その一個体は生きて到着し その後50年生存したという。


シーボルトと懇意にしていた遊女との間に1女が生まれイネとなずけられたが、彼女は後に日本初の女性産科医師となった。





コオニヤンマ♀  Sieboldius albardae SELYS , 1854











そのあと、チミケップホテル前の広場を低く飛翔中のオニヤンマを採集しました。撮影後リリースしました。






オニヤンマ Anotogaster sieboldii SELYS 1854






日本のオニヤンマ の学名 sieboldii は前述の シーボルト に献名されたもの。 



この日、チミケップ湖にカヌーを楽しみにやってきた男性。



それにしてもチミケップ湖にたくさん飛んでいるトンボに シーボルトの名前がついていたとは............。






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