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シロベニヒカゲ物語 その六
シロベニヒカゲの出現機序の推定
当初、シロベニヒカゲは♀ばかりで移行型にも気づいていなかったので性染色体性劣性遺伝であろうと考えていた。
しかしシロベニヒカゲ♂の発見や移行型の存在から、それでは説明できなくなった。
とはいえ、発生地が狭い範囲に局限され、約 1%の頻度で出現することから、やはり遺伝的な原因の関与も考えられるが詳細は不明である。
1995年にシロベニヒカゲ2♀♀から多数人工採卵して飼育してみたが50頭ほどが年内羽化し、すべて通常型ベニヒカゲであった。
興味深いことに、2005年8月10日にシロベニヒカゲの産地からほど近い西別岳で同様のコヒオドシの白化型1♂が採集されており、その色調は驚くほどシロベニヒカゲに酷似している。
シロベニヒカゲのような白化型がコヒオドシのみならず、さらに他の蝶類においても発見されることがあればこの地域に特有の現象と言えるかも知れない。
清里峠から西別岳にかけてはとても霧が発生しやすく気温の寒暖の差が著しい。
この微妙な日内温度差が蛹化直前の終令幼虫や、羽化間近い蛹内での橙色色素の形成を妨げている可能性はないだろうか。
下がシロベニヒカゲ。
下がシロベニヒカゲ。
下がシロベニヒカゲ。
下がシロベニヒカゲ。
下がシロベニヒカゲ。
一瞬、エゾツマジロウラジャノメの♀?に見えたりするシロベニヒカゲ。
この項、続く。
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シロベニヒカゲ物語 その六
シロベニヒカゲの出現機序の推定
当初、シロベニヒカゲは♀ばかりで移行型にも気づいていなかったので性染色体性劣性遺伝であろうと考えていた。
しかしシロベニヒカゲ♂の発見や移行型の存在から、それでは説明できなくなった。
とはいえ、発生地が狭い範囲に局限され、約 1%の頻度で出現することから、やはり遺伝的な原因の関与も考えられるが詳細は不明である。
1995年にシロベニヒカゲ2♀♀から多数人工採卵して飼育してみたが50頭ほどが年内羽化し、すべて通常型ベニヒカゲであった。
興味深いことに、2005年8月10日にシロベニヒカゲの産地からほど近い西別岳で同様のコヒオドシの白化型1♂が採集されており、その色調は驚くほどシロベニヒカゲに酷似している。
シロベニヒカゲのような白化型がコヒオドシのみならず、さらに他の蝶類においても発見されることがあればこの地域に特有の現象と言えるかも知れない。
清里峠から西別岳にかけてはとても霧が発生しやすく気温の寒暖の差が著しい。
この微妙な日内温度差が蛹化直前の終令幼虫や、羽化間近い蛹内での橙色色素の形成を妨げている可能性はないだろうか。
下がシロベニヒカゲ。
下がシロベニヒカゲ。
下がシロベニヒカゲ。
下がシロベニヒカゲ。
下がシロベニヒカゲ。
一瞬、エゾツマジロウラジャノメの♀?に見えたりするシロベニヒカゲ。
この項、続く。
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