北海道天塩岳産ミヤマカラスアゲハ春型の特徴
2021-8-6 (金) 晴れ 35℃ 猛暑
手塩岳からの帰路、かなり下流域の林道までおびただしい数のキベリタテハが発生していて、午後5時を過ぎても飛んでいた。ミヤマカラス1♀ A- 夕刻の林道を低く飛んでいるのを採集、ごく普通タイプの夏型♀であったが採卵用にもちかえった。
2021-8-14(土) 薄曇り 25℃
天塩岳のミヤマカラスアゲハをコクサギに袋がけして採卵を試みていたが、この日、死亡しているのを確認。ネットや コクサギの葉に 合計60卵産卵していた。
コクサギの葉を与えて飼育したところ、やや小型の越冬蛹 30蛹を得た。これらの蛹を蝶友のK氏にあずけたが、蛹死や羽化失敗がけっこうあったが、2022-3-20~28 にかけて順調に羽化した7♂♂6♀♀を展翅標本にして持ってきてくれました。
天塩岳産ミヤマカラスアゲハ春型♂表面
天塩岳産ミヤマカラスアゲハ春型♂裏面
天塩岳産ミヤマカラスアゲハ春型♀表面
天塩岳産ミヤマカラスアゲハ春型♀裏面
時期的には春型として羽化した格好で♂前翅長平均40mm ♀前翅長平均42mm で♂♀ともにとても小型です。
翅表の色調・斑紋は春型のパターンで特別変わった個体はないのですが、裏面の白帯は春型にしてはやや狭い。かといって夏型の白帯ほどは狭くない。
春型の翅表と春型にしてはやや狭い裏面白帯といった変わったパターンになりましたが、これが天塩岳のミヤマカラスアゲハの特徴なのか、コクサギで飼育したせいなのか、それとも他の理由があるのかはよくわかりません。
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