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赤花ボケにエゾシロチョウ その壱
天敵アオムシコマユバチに操縦されてその繭に糸かけをするエゾシロチョウ終令幼虫。
2015-5-3 (日) 晴れ
北見市の我が家の庭にある赤いボケの木には 5年ほど前から 毎年エゾシロチョウの越冬幼虫がみられ、春になるとそれなりにボケを食害し、それなりに蛹化する。
しかし初夏、エゾシロチョウが庭を飛ぶのを見たことはなく(そのころ野外にでてばかりのせいか)、要するに毎年、幼虫期しかみていないのであった。
昨年 秋にも今年もエゾシロの越冬巣があるな となんとなく意識していた程度。
2015年、今年もきれいな赤ボケの花が咲きエゾシロ幼虫がみられる。
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ボケの花のつぼみをおいしそうに食べる終冷幼虫。 この時期、なんとなく元気がなくやや発育の悪い終令幼虫はアオムシコマユバチの寄生をうけている。
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アオムシコマユバチのさなぎ。
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今年は少しアオムシコマユバチの繭を切り取ってみることにした。
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アオムシコマユバチのサナギの上に息も絶え絶えのエゾシロチョウ幼虫が糸をかけつづけて斃死する。
我が家には 赤ボケと 白花ボケがあるが 何故かエゾシロがつくのは赤ボケばかりである。
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白ボケにはエゾシロチョウがつかないのはなぜ??。
天敵アオムシコマユバチの幼虫は宿主のエゾシロチョウの体のなかで、宿主をいかさぬように殺さぬように
幼虫の体液を吸って育ち、エゾシロチョウ終令幼虫の体を破って体外へ出て一気に繭をつくる。私がみたところでは、虫の息のエゾシロチョウ幼虫はあたかも寄生蜂に操縦されるかのごとく、その繭を守るように糸をかけ続けてやがて斃死する。このように寄生者が宿主を繰る現象はコオロギに水中飛び込み自殺をうながすセンチュウのように多くの寄生生物によく見られる。
ちなみにこのアオムシコマユバチはエゾシロチョウ幼虫が繭に糸をかけることにより、さらに、みずからに高次寄生する小型のコマユバチの寄生を防いでもらっているかに見える。
以上は私の想像たくましい考察だが、まったく糸で守られることなくむき出しのサナギ塊もあり、アオムシコマユバチ幼虫が単にエゾシロチョウ幼虫がはりめぐらせた糸のなかにみずから潜り込んでいる可能性もある。
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ヒメモクレン。
この項、続く。
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