根津神社のつつじ苑で花見の後、坂のある谷中街をブラ散歩してきました。
根津神社の表門前から東京大学(旧制第一高校)へ通じるS字型の「新坂(権現坂)」から路地裏にある38段の「お化け階段」を上りますが、以前は木が茂って気味が悪いのでお化けが出そうだったようです。
お化け階段の先には、外国人の住む街だったため異人さんが多く行き来した「異人坂」を経て「弥生坂」へ向かいます。
言問通りの弥生町の坂道「弥生坂」から、区境となっている元藍染川のくねくねした「へび道」を経て谷中銀座へ向かいます。
へび道と交差する「三崎坂(さんさき坂)」は、駒込・田端・谷中の三つの高台に通じるに由来する長い坂道となっています。
谷中銀座では、約70軒の商店が並び活気ある風情ですが、通りには大きな混雑は見られませんでした。
谷中銀座は、猫の街とも言われていますが、お散歩する猫ちゃんの姿は無く、屋根の上を見上げるとニャンちゃんや招き猫が迎えてくれました。
谷中銀座から「夕焼けだんだん階段」へ向かう「七面坂」は、坂下にある延命院お寺の境内にある七面堂から名づけられたそうです。
坂の途中には、夫婦地蔵が見守っていますね~
谷中銀座通りから夕陽の素晴らしい光景が望める谷中の名物スポットの「夕焼けだんだん坂」を上ります。
だんだん坂上から寺町へ入ると、朝倉彫塑館のエントランスには、素晴らしいオブジェが見られ、思わず足が止まりました。
寺町の観音寺では、赤穂浪士たちが語り合ったゆかりの寺で境内には、赤穂浪士の供養塔の宝篋印塔が設置されています。
また、お寺の南側路地には、江戸時代に作られた瓦と練土を積み重ねた約200mの「築地塀」が見られ、台東区のまちかど賞を受賞した貴重な史跡となっています。
寺町に隣接する谷中霊園では、幸田露伴の小説『五重塔』にも書かれた「天王寺五重塔跡」が都の指定史跡となって四本柱礎石などが保存されています。
桜並木が続く谷中霊園には多くの著名人のお墓が見られますが、中でも第15代将軍徳川慶喜公の墓所は、徳川御紋が立派な塀に囲まれており、独特の形のお墓が見られます
他にも数々の著名人の素晴らしいお墓があり、他では見られない聖域となっています。
久し振りに美しい日本の歴史的風景に選ばれている谷中の街並みの風景を楽しんだぶら散歩でした。