湘南の歴史スポットの龍口寺と小動神社をぶら散歩してきました。
龍口寺は、かつて刑場跡だそうで、開祖の日蓮聖人が処刑されそうになった「龍ノ口法難」があった約750年前に創建された歴史スポットで、久しぶりに訪れてきました。
境内の山門には、中国の故事に由来する素晴らしい木彫りの彫刻が多く飾られ、山門には、欅づくりの龍の彫刻など中国の故事を題材にした細密な彫刻が飾られて寺の名前に関わる景観となっています。
境内の土牢の御霊窟には、日蓮上人が処刑は中止となりましたが、一時閉じ込められていたそうで、今も窟内には、日蓮上人像が安置されています。
御霊窟の隣の大きなやぐらにも青銅の銅像が設置されています。
本堂の裏山の龍口の杜の高台には、55年前に龍口法難700年を記念して創設された巨大な白色の仏舎利塔が立ち、塔の中央には、黄金色の光り輝く仏舎利が安置されています。
塔の周りの回廊からは、富士山は雲に隠されていましたが、相模湾の湘南海岸が望めるビューポイントとなっています。
回廊の白壁には、素晴らしい彫刻のアートな作品が16枚張られていて、仏の世界を想定する回廊となっています。
龍口の杜から階段を降りた場所の「七面堂」には、法華経信者を守護するという七面大明神を祀られています。
七面堂から階段を下った山中には、県内唯一の木造式の五重塔が聳え立ち、本堂と共に神奈川の建築物百選に選ばれている壮大な姿が見られます。
本堂の東側には、龍ノ口法難750年を記念して移築された「延寿の鐘」が設置され、念仏を唱えながら突くと福を呼ぶ開運スポットとなっています。
龍口寺の近くの「小動神社」は、新田義貞が鎌倉攻めの際に、戦勝祈願したと伝わるた古刹で、夏の天王祭には、江の島八坂神社と共に、海上渡御などで賑わう人気スポットで、境内には、本殿の周りに海神社や稲荷社など多くの末社や日露戦争戦勝記念碑などもあり、日本遺産に登録された名所で、久しぶりに参拝していました。
「海神社(わたつみじんじゃ)」は、海の安全を守る神とされていて、鳥居横には、巨大な岩波の上を飛ぶような亀が設置されています。
稲荷社には、可愛いお狐さんも見られます。
神社の奥の高台の展望台は、幕末時に相模湾の腰越八王子山遠見番所だった史跡で、現在も相模湾や江の島、腰越漁港を望むお休み所となっています。
藤沢と鎌倉の市境にある歴史スポットを巡り、改めて湘南の歴史を学ぶ機会でした。
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