横須賀しょうぶ園の花しょうぶを見ての帰路、久しぶりに三笠公園からヴェルニー公園を巡ってきました。
三笠公園では、軍港ヨコスカのシンボルである戦艦「みかさ」が停泊して、東郷連合艦隊司令長官の銅像が立ち、銅像の横には、「皇国興廃在此一戦(皇国の興廃この一戦に在り)」の石碑が立ち、歴史を感じさせられます。
戦艦「みかさ」は、日露戦争で圧倒的な強さで勝利を収めて日本を守った戦艦で、海の中ではありませんが、岸壁に埋められて旭日旗を掲げて当時の面影を偲ばせる景観が見られます。
戦艦みかさの周りには、砲弾や大砲が保存されています。
三笠公園からドブ板通りへ向かうと、コロナ禍で人影も少なく開店されている店は少なかったですが、バラエテイ豊富な店も見られここはヨコスカの雰囲気が感じられます。
通りの歩道上には、名物のスターの手形レリーフが約40個並べられていますが、雪村いずみとMALTAさんの手形です。
ドブ板通りからヴェルニー公園に入ると、5月末にオープンしたばかりの近代遺産ミュージアムの「テイボデイエ邸」があり、内部には横須賀製鉄所の歴史や横須賀の歴史や文化が紹介されています。館内は、テイボデイエの官舎を想定された趣あるデザインで再現されたようです。
公園の対岸には、旧横須賀製鉄所起工の際に建造されたドック(ドライドック)が3基見られ、日本の海運や海軍の発展に寄与したもので、我が国最古のドックとして保存されています。
ヴェルニー公園の山側の汐入駅付近の景観は、「都市景観100選」に選ばれている高層ビルが立ち並ぶ近代的な、ここはヨコスカの代表的な様相となっています。
ヴェルニー公園のローズガーデンでは、暑い真夏日を迎えましたが、まだフランスの品種のバラの花が名残の美しさを見せています。
横須賀軍港の正門であった「逸見波止場衛門」が、保存されています。
公園の一角には、海軍関係の石碑が設置されており、世界三大海軍国であった日本の軍国基地の歴史が刻まれています。
ヴェルニー公園の遊歩道からは、海上自衛隊基地に停泊する自衛艦の姿も見られ基地の街横須賀の特有の景観がみられます。
公園内には、お台場の船の科学館から移設された、全長19mの旧日本海軍戦艦陸奥の主砲が置かれており公園のシンボルとなっています。
横須賀駅前の「ヴェルニー記念館」は、横須賀製鉄所(造船所)を建設したフランソア・レオンス・ヴェルニー氏の功績と横須賀製鉄所の意義を伝える記念館で、日本近代の礎となった歴史が紹介されています。
記念館の外観は、屋根の形状や屋根窓、煙突など明治末期頃の建築物の2棟の向き合った素晴らしい外観が見られます。
館内には、製鉄所で使われていたスチームハンマーが展示されていて、日本の造船技術の基礎となっていたようです。
横須賀駅の駅舎も横須賀線が開業された当時の外観が見られ、「関東の駅百選」や「横須賀風物百選」に選ばれている駅舎で、古典的な風格を備えた名駅となっています。
真夏の暑さを感じる日でしたが、歴史の街の横須賀ストーリーを学びながらのブラ散歩でした。
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