10月に入り、ようやく猛暑も過ぎて爽やかなスポーツの秋本番を迎え、各地で運動会が開催されているが、我が地区の恒例の「地区レクリエーション大会」が、最高のスポーツ日和の中で開催しました。
地区レクリエーション大会は、地区社会体育振興協議会(社体協)が市内の小学校単位で、県民スポーツ週間の一貫として、スポーツを通じて住民の健康で明るい生活の維持・向上を願い、健康増進と相互親睦の推進を目的として行うもので、今年は第32回を迎えました。
近年は、高齢化が進み ストレスの増加など環境が変化して、体力や年齢にあわせて運動を継続して親しむ「生涯スポーツ」の大切さが謳われており、レク大会の重要性が増してきていると考えている。
我が社体協も3か月前から企画・立案をスタートし、住民へのPR活動などに取り組んできたが、今年は東京オリンピック2020の開催決定などでスポーツに関する関心も高まり、絶好のスポーツ日和にも恵まれて、例年以上の住民の参加で大変盛り上がっていました。
前日から会場の設営などに、協賛の各自治会・町内会の協力も受けて準備万端で当日を迎え、雲一つない快晴のもとで、多くの来賓や小中学校のご協力も得て開会式を行い感激を覚えていた。
開会式では、11地区の入場行進から始まり、子ども達、父兄、高齢者など三世代の住民が手を取り合って元気よく行進し、子ども達には小学校の運動会では見られない緊張した表情がみられます。
今年も、技を競う競技よりも楽しむ種目を主体に、17種目が繰り広げられたが、年代別の徒競走から始まり、地区対抗競技では、玉入れやハードルくぐり、袋くぐりなど障害物を乗り越える障害物競走では、子ども、成人男女など地域の精鋭を集めて、ゴールを目指し地域の大声援を受けて盛り上がっていました。
運動会には定番の紅白玉入れでは、子ども・成人ともに童心に帰って楽しむ光景もいいですね・・・
地区対抗競技では、綱引きレースに最も力が入っていたが、一気に勝負の着くレースや時間一杯まで拮抗するレースもあり、高齢者にとっては厳しい戦いだったようで、「もうこれ以上やってられないよ~」 と悲鳴声も聞こえていましたね
防災協議会の要請を受けて取り入れた「防災バケツリレー」では、6人のチーム編成でバケツで水を目的地までリレーして運び 速さを競ったものですが、子どもも成人もバケツリレーの未経験者が多く、東日本大震災を経て、災害への取り組みを体験の場ともなっていました。
長下駄を履いてのムカデリレー競走では、チームの気持ちの結束が問われるようで、気持ちばかりが進み足が揃わないなど、進んでは倒れ 立ちあがってまた倒れるのチームもあって、客席からは爆笑のシーンもありました。
子ども達のムカデ競走でも、初めて下駄を履く子ども達も多く、試走を重ねていたが、イザ スタートでは、気持ちばかりが先行して進まない状況に涙ぐむ姿もみられていたようです。
参加者に最も人気のある二人三脚では、親子・夫婦・友人・知人など組み合わせ自由で足と気持ちを結び合って歩む光景は、実に微笑ましく走り終わってからの絆が寄り強くなって欲しいですね。
来賓・高齢者の「輪っか転がし」では、自転車のリム(輪)を回転させて進むレースですが、参加者の殆どは初めての経験だったようで、子供時代に経験した人には、コツを体で覚えており至ってスムースでしたが、未経験者は全く輪が転がって行かないのですね・・・
苦笑いの連続でした・・・
大会のファイナルを飾るファミリー・リレーでは、各地区の名誉にかけて頑張るチームやメンバーを何とか揃ろえたチームなど、子どもと高齢者までが声掛けあって激走が見られ、力が入り最高の盛り上がりとなっていました。
地区対抗の総合得点では僅差の争いもあり緊迫したムードでしたが、結果は昨年の覇者地区が連続Vを勝ち取り、歓声が湧きあがっていました。
大きな怪我も無く予定通り大会を終えた時には、胸をなでおろしてどっと疲労が湧いてくるのを覚えていた。
大会終了後は、各町内会毎に慰労懇親会で盛り上がったと聞き、地域の皆さんの元気力に拍手を送りたい気持ちで喜びに絶えないところ・・・
協賛いただいた地域の皆さんに感謝したい。
昨今では、少子高齢化のため選手集めに苦労が多く運動会の廃止や参加を拒み、開催する意味がないという意見も聞くが、これらの動きは運動会のみならず自治会に参加しないなどの動きと同じで、地域活動や苦労を避ける動きで地域の絆が希薄になりつつあることは非常に残念である。
苦労が多いことも承知しているが、高齢化の時代だからこそ、生涯スポーツへの切っ掛けとなり、地域のコミュニケーションの場として欠かせないレク大会であると考えており、今後も健康で明るい、地域の活力ある社会の形成に微力を尽くしていきたいと願っている。
今や小中学校の運動会では、伝統の種目は見られませんね。
運動会も開催の立場からは苦労も多いですが、自治会町内会の協賛を得て継続することの大切さを感じています。