陽気に誘われて温泉好きの仲間とぶらりと箱根へ物見湯山に出かけた。
先日、あの箱根駅伝で賑わった箱根路を横目に見ながらの登山電車がゆっくりスイッチバックで登る気分は、季節外れながら魅力がいっぱいである。
車中では、登山電車の歴史や仕組み、沿線の紹介などを聞いている内に、あっという間に強羅に着いた。
強羅では、知る人ぞ知る名店の『箱根銀豆腐』に立ち寄り、小腹に『しゃくり豆腐』を詰め込んだ。
季節には、行列のできるお豆腐屋さんであるが、濃厚なうまみと甘味がなんとも品がよくペロリとお腹に吸い込まれた。
すぐその脚で、お立ち寄りで強羅公園に向って、雪月花を左に見ながら急坂を登り10分弱で到着したが、
園内は人出はまばらでガラガラであった。一年を通して花々が咲き誇っているそうであるが、花はなし。
丁度、この日は春節の日であったので、登山電車や街中では、あちこちで『春節歓迎』の垂れ幕が目に付き、中国人や韓国人の姿が多かった。地元の方に伺えば、円高の影響で全く期待はずれだとか?
韓国への日本人ツアーが大ブームと、全く逆の様子であろう。
熱帯植物館に入れば、ここは暖かく天国であった。珍しい花や果実が、いっぱいでバナナやコーヒー、ヤシなどの実が実っていた。
しばし、スケッチなどで箱根の雰囲気を愉しんで、今日の目的地湯元にもどり、『天山湯治郷』で温泉三昧でひがな湯治をたっぷりと愉しんだ。
ここも日頃は、日帰り温泉の人気No.1だそうであるが、この日は、浴客も少なく存分に野天風呂の醍醐味を堪能した。
案内チラシによれば、箱根一の37万L/日の湯量を誇り、67℃の高温である。
特に、男湯の窯湯は、薄暗い石窯の中でのしばしの時間が最高であった。
その他、天と山の自然に触れながら、「だいだい湯」を、時間を忘れて贅沢なときを過ごした。
そこは、まさに「心やすらぐ空間」であった。
たっぷり温泉を浴びたあとは、座敷の間「ざしきぼっこ」で、ビールの喉こしを味わいながら、『ひねもすのたりなたりかな』の気分で、ひがな湯治を体いっぱいに浴びて帰路に着いた。
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