初夏のような散歩日和となり、都内23区唯一の渓谷である「等々力渓谷」をブラ散歩していました。
等々力駅からすぐ近くのゴルフ橋の渓谷入口の階段を下りると、緑豊かな渓谷に着き別世界となっており、昭和の初期時代にゴルフ場があったことから名づけられた赤いアーチ橋のゴルフ橋が架けられており、緑とコントラストな光景となっています。
谷沢川に沿って矢川橋まで約1キロの散歩道が続き、川のせせらぎの音を耳にしながら進みますが、水量は少なく深い緑に囲まれた独特の雰囲気に包まれています。
玉沢橋を過ぎて89段の急階段を上り高台の住宅街の先にある玉川野毛町公園へ向うと、全長82m、高さ10mの帆立貝式の前方後円墳の「野毛大塚古墳」が保存されており、都の史跡に指定されています。
墳丘の周囲には、馬蹄形の周濠が掘られており、三段式の墳丘の上には大木が並び絶景ポイントとなっています。
渓谷に戻ると、古墳時代の横穴式の古墳群が残されていますが、現在は3号横穴のみが保存され1号・2号横穴は既に無くなっています。
谷沢川の利剣の橋の近くには、「稚児大師御影堂」があり幼き日の弘法大師の「稚児大師像」が祀られており、子ども達のパワースポットとなっています。
橋の反対側には、「不動の滝」が流れ落ちていますが、岸壁の上に不動明王らしき像が立ち、その両側の獅子の口から水が滴る小さな滝で不動尊の修行僧の滝行が行われるところで、昔は滝の音が森の中に轟いたことから等々力渓谷の名称が名づけられた起源の滝となっています。
滝の脇の急階段を上り「等々力不動尊」へ向かう階段の途中には、神変大菩薩や首無し地蔵が見られます。
階段の先には「等々力不動尊」があり、不動尊は、平安時代に開山された古い霊場で、「お不動様」として、稚児大師と共に学業成就のパワースポットとなっているようです
不動尊の前には、御岳山古墳があり、現在は公開されていませんが、高さ7mの5世紀時代の帆立貝式古墳がみられ、様々な供養塔など残されています。
不動尊から渓谷へ戻り最下流の丘の上には、広い日本庭園があり、竹林や石畳の散歩道、書院建物など約60年前の風情ある光景がみられ癒しのスポットとなっています。
歴史の渓谷美を楽しんだ後、多摩川に向かい多摩川台公園の古墳群を巡っていました。【続く】
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