「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「寒あやめ」

2009年03月14日 | 趣味・・エッセイ
1月15日、「したたかに…」のタイトルで寒あやめの話をブログアップした。
嬉しい・厳しいコメントを頂いたことから、ひょっとしたらエッセイになるかな…と思い、毎日新聞はがき随筆に投稿した。 2月1日に掲載され、山口支局エリアという狭い地域ではあるが、2月度の佳作に入選したという。二番煎じで恐縮ながら、改めて、書かせてもらう。

 『寒あやめ』  
     真冬の物寂しい庭の片隅に、清楚な薄紫の寒あやめが、
    春を先取りするかのように今年もかれんに咲いている。
     石臼の水に氷が張る寒さ、庭木の陰にもかかわらず、
    葉は青々と茂り、日々数本の花を楽しませてくれる。
     根っこはと見れば、ショウガを連ねたような頑丈な塊が、
    地中深く根ざしている。
     あの花にしてこの根。たおやかさに包まれたしたたかさ。
     寒風に耐えて咲くエネルギー源になっているのだろう。
     足を地に着け、暑さの夏は地中に栄養を蓄え、寒さの冬に花開く。
     寒あやめに似た人生も悪くない。


本来なら、佳作入賞したら次回の定例会で少しはモテるはずだった。
ところが、ところがである。なんと我々のグループから、2月の月間1位入賞が選ばれた。
佳作入選など吹っ飛んでしまった。間の悪い話である……などと嘆いてはいられない。やはり書くからには月間3席入賞を目指したい。 刺激されるなー…。

取り上げた材料が「寒あやめ」だけに、人目につきにくい場所にヒッソリ咲くのがお似合いなのだろう……ということにしておこう。

        ( 写真: 1月15日掲載の二番煎じ。寒あやめの花 )
コメント (15)
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