「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

虫干し。ヨーロッパ紀行 ⑤

2009年07月10日 | 旅行・レジャー
ヨーロッパ旅行も7日目。ややお疲れ気味。そんなことも言ってはいられない。

早朝スイス・インターラーケン出発。オーストリア国境を経てドイツへ。所々に日本語カタカナで標示された「ドイツ・ロマンティック街道」をひた走ること5時間余。白鳥城と呼ばれる白亜の古城「ノイシュヴァンシュタイン城」。さらに「ヴィース教会」などを見学、最後の観光都市フランクフルトへ。いよいよ最終章。

今回の旅行で感じたあれこれ……。
「郷に入ったら郷に従え……。国民性の違いに腹を立てないこと」添乗員さんからしつこく聞かされた言葉。
肝に銘じてヨーロッパに乗り込んだ。初めての花のパリ、言ってみればお上りさん。

現地ガイドさんによると、パリの中心部の建物は高さ制限が徹底しており、高層建築ビルがない。目線を平行から上に上げるとそれはそれは、中性の歴史建築を思わせる住居が長屋みたいにきれいに並ぶ。プラタナスの街路樹によって緑は豊富、極めて整然とされて美しい。

ところが、ひとたび目線を落とすとひどい光景にウンザリする。パリジャン・パリジェンヌは90%近くが愛煙家と思われるほど、道行く人はくわえ煙草。道路は灰皿代わりの吸い殻散乱。その上、犬の散歩は無制限、フンはいたるところに…。歩くのにフン付けないよう注意の上に注意。やれやれ…。天下の観光地のこの現状。

往復の飛行機は韓国アシアナ航空。往路13時間、復路12時間。計25時間の耐久レース。エコノミック症候群に注意しながらの長時間座席。途中乱気流による「揺れ」や「シートベルト着用」のランプが点く。その前には機内放送が流れる。しかしそれは、韓国語・中国語・英語の3カ国のみ。日本語放送は一切なし。

スイスの登山列車でさえ5カ国語の観光案内。もちろん日本語の説明もある。それに比べると、航空機といういわば命を預けた乗り物で、身の危険が伴う予見放送に日本語が加えられていないこの事実。如何なものか。
飛躍しすぎる話…とおしかりを受けるかも知れないが、国際的な日本国の立場はこの程度のものなのか。あるいは、日本人観光客を大量に送り込む旅行会社の単なる弱腰外交なのか…。

他にも同様に感じたことはいくつかある。だからといって、この旅行が不愉快であったなどというのでは決してない。素晴らしいものであったし、友達にも勧めたい。しかし、ふり返ってみると、やはり日本の良さ・きめ細かい人間味は、世界に誇れることを改めて思い知った。同時に、世界の中の日本の地位は遙かに低いところにあるという反省点を実感した。 これら全てを踏まえて、短い時間・限られた地域ではあるが、世界の一端をこの目で見た記憶は遠い将来まで残るに違いない。 ニッポンガンバレ!! 出来ることはやるぞー…。


       ( 写真: ドイツが誇る白亜の城。ノイシュヴァンシュタイン城 )

コメント (14)
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