「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「サギはやっぱりサギでした」

2009年07月21日 | つれづれ噺
二階の窓から見えるアオサギの成長記録。
何回かブログネタを提供してもらったが、サギのお話しもいよいよ今回が最終回。

これまでも言ってきたように、アオサギのつがいらしき2羽が雑木林の一角に巣を作り、卵を抱き始めた動作を見せたのが、3月23日頃。営巣したのは栗の木で、その頃はまだ枯れ木に近かった。

春が来て初夏を迎え、枯れ木同然だった栗の木も、新緑・深緑・花の時期を経て完全な緑の葉に包まれた。いつしか3羽の雛鳥が時折姿を見せ始めた。朝早くに一度、夕方の日暮れ前にもう一度、一日2回親鳥がエサを運んでくる。

5月も半ば過ぎ頃から、親鳥が帰ってくると、それはそれはエサを取り合うけたたましい鳴き声が聞こえたものだ。
それから1ヶ月、ヒナが栗の木の先端に出てきて大きく羽ばたきを始めた。いよいよ巣立ちが近いかな……
観察する方も色めき立つ。しかしそれからがなかなか。

6月23日、こちらが10日間の旅立ちの前日。確かに3羽のヒナを確認した。でもなー、あれだけ羽ばたき練習しているから、向こう10日の間には飛び立つだろう…ならばこれで見納めか…と、ことさら眺めた。

ところが7月4日、旅行から帰った翌日早朝、間違いなく3羽のヒナを再確認。「そうか…、観察者を待ってくれていたのか…」と嬉しかった。しっかり眺めた。3~4日楽しんだ。まだ大丈夫だ…と思ったときが運の分かれ目。
2日くらい後に覗いたらどうも様子がおかしい。夕方を待っても親鳥も帰ってこない。

ついに観察者に挨拶もなく、いつ飛び立つとも言わないままいなくなってしまった。
抱卵からおよそ100日。大型鳥だけに成鳥までの時間が長いのだろう。それほどの長い付き合い。
飛び立つ感動を一緒に味わいたかったのに……。

まだまだ飛び立たないと思わせておいて、いつの間にやらいなくなっている。結局最後の最後でうまくだまされた。
青鷺も鷺の仲間。サギはやっぱり最後までサギでした・・・とさ…。

        ( 写真: 6月半ば、3羽のヒナが揃って姿を見せた貴重な画像 )
コメント (14)
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