「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「世界遺産に向けて」

2009年07月30日 | つれづれ噺
アオサギが飛び立った向かいの雑木林から、シャンシャンシャン!!
久しぶりに戻った真夏の陽差しを受けて、クマゼミが朝からせわしなく存在をアピールしている。

アピールといえば、わが町自慢の錦帯橋の世界遺産化を目指すために、岩国市がその専門委員会を設置した。
*海外の橋との比較 *架け替えの技術史研究 *周辺の町並みなど文化的景観の評価などなど、9項目にわたって専門家が検討する。という内容だそうな。

ちょっとよそ見をして、世界遺産登録の基準なるものをチラリッ!

① 人類の創造的才能を表す傑作である。
② ある期間、あるいは世界のある文化圏において、建築物、技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展における 人類の価値の重要な交流を示していること。
③ 現存する、あるいはすでに消滅した文化的伝統や文明に関する独特な、あるいは稀な証拠を示していること。

など10項目にわたって詳細に述べられている。

このたびの旅行でも、モン・サンミシェル・スイス アルプス・ヴィース教会・セーヌ川岸など、多くの世界遺産に触れてきた。地元でいつも眺めている風景というマンネリを差っ引いても、錦帯橋にはその価値が十分ある、と感じる。
ただ、錦帯橋を取り巻く全体的な景観や周辺の立地条件という点では、これまでの行政の怠慢に目がいってしまう。今のままの条件で本当に世界遺産登録が可能かと考えたとき、果たして……。

「橋だけでも世界遺産の価値はあると思うが、両岸の町並みの保存についても議論していきたい」という委員長(新潟大名誉教授、大熊孝氏)の意気込みに期待するほかない。

4年前の集中豪雨では、第一橋の橋脚流失という一大事に見舞われたが、今回の7.21山口豪雨災害では、濁流に洗われながらもなんとか持ち堪えた錦帯橋である。

       ( 写真:濁流に洗われながら、必死に耐える錦帯橋第5橋 )
コメント (4)
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