2月9日。語呂合わせで「フクの日」「福の日」と呼ばれている。
トラフグ漁獲量日本一を誇る下関市。この日はいつも神社へのお供えや、漁の安全・食の安全を祈願する神事が行われる。
見るとなかなか愛嬌のある、瞳の愛らしいずんぐりむっくりの穏やかそうな魚である。
見かけによらず、猛毒を有していることは言うまでもない。
さてもう一つの2月9日。我が娘の誕生日である。
1973年2月9日というから、・・・そうか、もうそんな年になるのか。
小学校高学年の頃は本気で「ボートレースの選手になる」と胸を張っていた。
いつしか看護士志望に変わっていった。
親が大きく思い煩うこともなく、順調にいったようだ。専門学校時代、手話にのめり込んだ。この体験は、その後の生き方の大きな支えとなったのはもちろん、今の彼女の土台になっていることは間違いない。
何よりでかしたのは、孫を3人も抱かせてくれたこと。贅沢を言うなら一人くらい、お雛様を祝わせてもらいたかったが、3人とも端午の節句。まあそれはそれでいい。
嫁ぎ先は中国山地の雪も多いところだが、婿殿の勤めの関係ですぐ近くに家を構えた。
歩いて1200歩ちょうど。これは、彼女にとっても孫達にとっても最高の選択だったと思う。その分一番感謝しなければならないのは母親に対してである。
2月9日生まれ。ニクまれ子にならなければいいが・・・と本気で心配していたら、フクを持って生まれてきたのだから有り難いことよ、と逆に諭された昔もある。
仕事と家庭・妻と母・・・幾つかの顔を使い分けながら奮闘する姿は、つい応援をしたくなる。口を出来るだけ開かないよう心がけて。