大相撲がついに本場所を中止することになった。
春、三月、大阪場所は、波瀾が起こるジンクスから、荒れる春場所・波瀾の三月場所などと呼ばれ、相撲ファンには何かを期待させる本場所であった。
こともあろうに、今年の春場所は、相撲内容が荒れるどころか、大相撲の根幹を揺るがすほどの荒れようで、ついに春場所自体を中止するに至った。
一年に一度行われる大阪場所。全面中止となれば、相撲協会への10数億とも言われる収入減に加え、浪花の商売人にとっての損失は計り知れないものがある。
お気の毒と言うより無い。それでもこの際、この事実を厳粛に受け止めて、新たに生まれ変わるくらいの大改革・荒療治しなければ、大相撲の将来はないかも知れない。
改革・改善に色んな方法はあるのだろうが、勝手な素人考えを言わせて頂くなら「株式会社日本大相撲」という方法も一つの選択肢になるのではないだろうか。
いきなり全てを民間経営に、と言うほど野暮なことは言わないが、少なくとも、多くのファンを喜ばせながら確実な利潤を追求する「企業経営感覚」は取り入れるべきではなかろうか。
入門一年生でも、狭き門を突破して入門を認められたからには最低賃金は支払うというのもその一つ。
全体の給与体系見直しもその一つ。力士一人ひとりの人格を認めた待遇改善もその一つ。数え上げればキリがないほど色々あるのではないか。
・・・とまあ、部外者がいきり立っても仕方ないことながら、前代未聞の本場所中止という事態は、おふくろのような全国の熱烈な相撲ファンがお気の毒でならない。
二度とこんなことが起こらないような、根底からの改革・改善を求める一人である。