心待ちにしていた寒あやめ。今年はついに振られたようだ。
クロガネモチの木陰に座る石臼に、今年ほど厚い氷が張るのは珍しい。寒さのきつい今年は例年以上に期待を寄せていた。
それなのに残念!ついに一輪も姿を見せないまま、その時期を終えようとしている。
その一方で「水も幾分かぬるみ、木や草が芽を出し始める」という 『雨水』の今日。
我が家の小さな八重の白梅も、今朝の日差しに誘われて二輪ほころんだ。
つぼみもかなり付いているので、こちらは当分の間花が楽しめそうだ。
ところがこちらは、季節外れの大笑い。
11月には蒔かなければならないグリンピースやスナック豆を、12月半ばになってようやく蒔いた。待てど暮らせど芽を出さない。
そのうち、あの霜柱が立つ厳寒の畑では芽を出しようがないだろうと、あきらめかけていた。それがなんと、今朝畑に出てみたら、健気にも1センチばかりの芽が無数に出ているではないか。これには笑ったね。
よそさまのはもう、おろぎが要るほど伸びて、そろそろ花を咲かせようかというこの時期。ようやく芽を出したスナック豆。
ダメで元々。出来ることはしてやって大事に育ててみよう。多分実はならないのだろうが。
花も木も植物も全てが、季節をわきまえているものと思い込んでいたが、中にはこんな嬉しいハプニングもある。短気を起こして耕してしまわなくてよかった。
何事によらず、種を蒔くのは自分である。途中の行程を育て上げるのも自分。最後の実りの有り難みを頂くのも自分なのだ。出来れば季節を違えず、手入れを怠らず、実る物なら実らせてみたい。
それにしても、さぼり心を皮肉るかの如きこの時期の芽生え。やはり笑ってみたくなる。