「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「老いらくの恋」

2012年06月24日 | 趣味・・エッセイ

          
            そろそろこんなノートPC欲しいな~~~     


「時代を先取りしよう」。
ある日突然、職場に運び込まれた見慣れぬ箱。
パーソナルコンピューターという舌を噛みそうな厄介者。

肩が凝る、目はしょぼくれる特訓の日々。
なんとか乗り越え、信頼関係が深まるにつれその明晰な頭脳、底知れぬ魅力に完全に脱帽。

こしゃくにも、いったん機嫌を損なうとテコでも動かない頑固さを秘めてはいるが、おだてたりすかしたりして25年のお付き合い。
今では右手をちょっと動かすだけで、世界の物知り博士に仕立て上げてくれる。

朝は朝星、夜は夜星、一日とて離れられない存在となった。

                     2012.6.22 毎日新聞 はがき随筆掲載

つい先日、パソコンあれこれについて友達と話す機会があった。
お互い、いつ頃からパソコンなる物に興味を持ったか、最初の出会いのきっかけは、だんだんのめり込んで行くんよねー・・・などと話しているうちに、「これってなんかしら遠い昔、恋に情熱を傾けたあの頃に似ているんよね~」と言う話になった。

そう言えばそう言えなくもない。
職場の効率アップ。生産性の向上。品質自動管理。などなどおよそ合理化という言葉の先には必ずOA(オフィスオートメーション)化という、我々人間を職場から排除しかねないスグレものが幅を利かせる、大きな過渡期に立ち会った。

仲間が一人減り、二人減って行く職場の合理化。言ってみれば我々サラリーマンの敵みたいな存在であった。ところが、こいつのお陰で見事なまでに、短時間に正確に大量の処理を、文句ひとつ言わずこなしてしまう司令塔のような働きをする。
脱帽するしかなかった。こんな便利な助っ人が我が家に1台あったらな~と言う思いで最初に買ったのはプリンターも含めて45万円であった。

それ以来、目下重宝しているXPデスクトップで何代目なのだろう。
一旦はぶてると箸にも棒にもかからない小癪な性格は治っていないが、悔しいかな今では1日とて離れて暮らすに忍びない愛しい愛しい相棒である。まるで恋人以上かな、いやそれほどでもないか、いややっぱり・・・。

そんな思いを250字の世界へはめ込んでみた。図らずも掲載された。
小さく小さく、ガッツポース! また新たなネタを見つけるとしよう。

コメント (16)
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