5月22日に本格営業を開始した東京スカイツリー。このほど我が家にやってきた。それも2本揃って。孫兄ちゃんと次男坊の二人が喧嘩しないように2本送られて来たのである。
かつて会社現役時代に大変お世話になった、さいたま市在住のご夫妻から、篤いお心遣いを頂いて、東京スカイツリーを模したボールペンが届いたと言う次第。
孫次男坊のカー君が小学校に上がる前に「どうしても東京タワーが見たい・・・」とせがまれて、ついに東京見物に出かけたことがある。その折には、早々に東京タワー入場チケットを贈って頂いたご夫妻である。あの時、東京タワーをあれほど見たがったのだから、スカイツリーとくれば尚更であろうというご配慮に違いない。あれから4年もたっているというのに変わらぬお心遣い、身に沁みる。
スカイツリーと言えば、デザイン監修された元東京芸大学長「澄川喜一氏」は、生まれは島根県吉賀町で、岩国工業高校卒業。このたび岩国名誉市民になられた方である。
そんなご縁もあって、先日地元岩国で講演会が開かれた。
氏の創作の原点は錦帯橋にあるということであった。「錦帯橋の不思議な形の美しさに魅せられ、スケッチに通った。裸足で橋を渡り、振動で橋がわずかに揺れる感触に驚き、橋の構造を知りたくて夢中になった」と、岩国工高時代を振り返ったそうだ。
さらに、法隆寺五重塔や日本建築を学び、その原理や構造が東京スカイツリーに生かされている。錦帯橋と同様に出来上がったものを一目見ただけでは分らない不思議さが秘められている。同様に、日本古来の知恵や現在の日本の物作りの最高技術を結集させたのが東京スカイツリーなのである、と。
こんな話を聞かされると、何はともあれ一度は行ってみたくなる。
まだ当分の間は見物客でごった返しているだろうから、もうしばらく傍観しよう。そのうち好奇心旺盛なカー君が再び東京へ行こうスカイツリーが見たいと言いだすに違いない。それまでは、頂いたスカイツリーボールペンでガマンしてもらおう。これとて現地に行かなければ手に入らない品物である。それにも増して、いつに変わらぬお心遣いに感謝!