4日目に入っても燃えさかる山火事
賑やかな音と振動でスマホが震える。「また何のコマーシャルや?」と思いつつ一応開いてみる。
案の定、自社スマホのCMか、カード使用でポイントアップといった類いの、直接も間接も全く用のないメールが続々飛び込んでくる。
たまーに「気象情報」や「火災注意報」などが入って来る。だから全部が全部不要とはならず、メールが入れば開いてみようかという気持ちにさせられる。
「△△時 下関象台発表」という発信で「低温注意報」「乾燥注意報」「強風注意報」時には「〇〇警報」も入って来る。特にこの寒い時期は湿度が下がるため「空気が乾燥しています。火災に十分注意を」という具体的なメールもちょいちょい入る。
そんな中で、栃木県足利の山林火災はまさにその乾燥期の産物とでも云うのか、一旦発生した火勢がなかなか衰えない。発生から4日目を迎えたというのに未だ真っ赤な炎を上げている。近隣の人たちの恐怖は如何ばかりか。本当にお気の毒である。こんな時ならこそ豪雨の襲来も許されるのに。
振り返ると、津波や地震などの大々的自然災害に加えて、豪雨による土砂災害や河川氾濫の水害まで、多種多様の災害をこの目で見てきた。まさに災害と背中合わせに生きているともいえる。
もう一つ怖い災害はこの火災であると思っている。都会の密集地帯にとどまらず、我々が住んでいる団地も、家と家の間隔は決して広くない。一軒から出火しても風の強さによっては瞬く間に数軒に及ぶのではないか心配する。
これからの災害対策の一つに「火災」を取り込む必要性を大いに訴えたいと思っている。昔から云う通り「地震・雷・火事・オヤジ」なのだ。但し「オヤジ」だけは別格だが。兎に角火事は怖い。一瞬にして物も夢も思い出までも灰にしてしまう。そんな怖い火事ではあるが、我々のこの手でこの目で防げる災害でもある。避けようのない自然災害とは少し違う火災という災害。
対岸の火事などと安心することなかれ。火の始末、少し気を付けて長ーく気を付けて!!