goo blog サービス終了のお知らせ 

「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「菜のはな」

2021年04月12日 | 季節の移ろい・出来事

   
    畑に残った白菜から咲いた菜の花        隣の畑のハナッコリーから咲いた菜の花 

  ♫ 菜の花ばたけに入日薄れ 見渡す山の端かすみ深し 
                                                 春風そよ吹く空をみれば 夕月かかりてにほい淡し ^^♪

小学校3年の音楽の時間に教わった「おぼろ月夜」の歌詞である。
今こうして振り返ると、今ではあまり見かけない情景になってしまったが、それなりの意味も分かるし、のどかな田舎の風景が目に浮かぶ。
しかし、その当時小学3年生でこんな小難しい歌詞を理解して歌っていたのだろうか。それにしても教わってから70年近くたつのに、ちゃんと頭の中に残っている。歌の力というか、詩の力というか、心打つものは、やはり記憶の確かなところにとどまっているものではある。

今、我が家の畑に取り残された白菜から、見事な菜の花が咲いている。わずかしか植えていないのに、ちゃんと収穫もせずほったらかして冬を越させ春を迎えた。白菜の用は足さなくなったが、黄色い小粒の花はミツバチの働き場所となっている。隣の畑ではハナッコリーの取り残しが、同じようにトウを立たせて白菜の菜の花よりもっと小粒の黄色い花を咲かせている。

「菜の花」って一口に言うけど、いったいなにもの?と思ってしまう。
文字通り、その種から油を絞るために栽培するのを「アブラナ」と呼ぶことは知っている。そのアブラナの花はアブラナ科の1品種であることを知った。ならば、我が畑に咲いた菜の花は飽くまでもアブラナではない白菜菜の花ということである。

つまり、アブラナ科には大根、蕪、白菜など多種多様な菜っ葉類が含まれると言うこと。だから、これらの野菜を寒い間に収穫しないで越冬させると、トウが立ち春に花を咲かせるのを「菜の花」と総称するということだ。

まあそんな理屈はどっちでもいいが、今年に春は珍しく我が畑に菜の花が咲いた、という小さなニュースのご報告のお粗末。お後がよろしいようで。

    菜の花や 月は東に 日は西に   蕪村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい