NPB、日本プロ野球は、3月26日開幕から7カード21試合を戦った。1年間143試合のうちの7分の1を戦ったことになる。
そんな経過の中で我が愛するカープさんはどうなんだろう。やぶにらみ随筆のやぶにらみ的感想をひとくさり。
3カード21試合のうち、1試合だけ雨で流した。雨で流したカードが惜しいかな阪神戦である。たら・れば・もしも、は禁句の勝負の世界ではあるが、あの阪神戦を雨で流さなかったら、阪神をここまで楽に独走態勢にはさせなかった。かもしれない。満を持して待った阪神キラーの森下投手が完封していたかもしれない。それが、中止によって翌日のスライド登板。これは彼にとって不運であった。
などと、はなっから、たら・れば・もしも、の実りなき話題を取り上げなければならないのは、「やっぱり今年も……」などというイヤな予感から逃れられない悲哀を感じているから。というのが心あるカープファンの本音ではないのだろうか。強いのか弱いのか、よー分らんという現状。詰まるところ、強いとは感じられないということは、やっぱり弱いのでは、という結論に落ち付いてしまう。
他チームから見れば垂範ものの、あれだけの豪華ルーキー3投手の奮闘ぶりがあっても、勝ったり負けたり、やっとこさ貯金1の現状が精一杯に見える。1点も取れない試合がいくつあるのか。3試合連続無失点などは、選手個々の打撃不振は云うに及ばないが、首脳陣の選手起用に大いなる再考を求めたい。兎に角点が取れていない時に、全く当たりが出ていないダメな選手を二人も三人もスタメンにいれていてどうするの。
名前を上げたくはないのだが、メヒア・堂林・田中ら本人が迷いの淵に落ち込んでもがいているのなら、思い切って休ませるのが親心じゃないのか。
その分、試合に出たくてウズウズしている若手、1軍入り目指して歯を食いしばって努力している2軍の若手を起用してみる。これこそが指導者の見る目・選手の掌握力が問われている。やみくもにベテランを外せなどとは言わない。しかし、打率1割台がいつまでも1軍の試合に出続けていては、2軍で3割を打っている若手の芽を摘むことにならないか。
「いつか打ってくれるだろう」「ベテランの味をいつか出してくれるだろう」。待ちの姿勢を貫いて無得点試合を増やすのか。元気はつらつ未来に賭ける若い力を信じてチャレンジさせるのか。今は後者である。幸いまだ6分の1が残っている。未知の若手にいつまでもゆだねてはいられない。だからこそ、ベテランにしっかり調整の時間を与えて、若手とシビアな競争をする意識を取り戻してもらいたい。
カープの伝統である「優しい選手起用」「ファミリーカープ」も悪いとは言わないが、3連覇の後の2年連続Bクラスという現実に目を向けてほしい。そして今年は投手陣が割と安定している。特に後半はその感が強い。だから野手陣が一丸となって奮起すれば、どこにも引けを取るチームとは思えない。
同じ投手に同じようにひねられる屈辱をなんとかしてほしい。見逃し三振の多い選手よ、四球を選ぶのもいいがファールをもっともっと打ってほしい。
他でもない、明日は地元ヤクルト戦応援にマツスタに行くのだ。こんなファンの気持ちを察してくれるような試合を見たい。できれば勝ってほしいのだ。