2020東京オリンピック・パラリンピック開催まであと100日。
7月23日金曜日にはその開会式が行われる予定である。
1964年、昭和39年東京五輪以来、56年ぶりの我が国でのオリンピック開催。本来なら双手を挙げて大歓迎。拍手喝采で開会式を見守るはずであった。
ところが今回に限っては、双手を挙げて歓迎の拍手喝采を送りにくい条件が揃いすぎているのではないか、そんな不安を感じながら開会まであと100日か~といった中途半端な思いである。ならばいっそ辞めてしまうか。ことはそれほど簡単ではないし、我が国が勝手な行動に走ることなど出来はしない。そんなことは大人の見識として皆さん分かっておられるから、なんとも歯切れの悪いジレンマにおちいっているのかな。
しかもここに来て、コロナ感染は拡大の一途で、2ヶ月半ぶりに国内感染者は4000人を超えるという。向こう100日でこの第4波感染拡大がどこまで抑えられるのか。ワクチン接種の拡大と効果がどの程度顕著になるのか。素人ながら色々考えさせられる。
国を挙げてオリンピック開催を祝うはずの聖火リレーさえ、自治体の長の判断で中止になって飛び越えたり、アスリート自身が、ボイコット的な聖火ランナー辞退にまで至っている。我々一市民はどのように判断すればいいのだろう。
人知れず鍛錬し己を磨き上げて100日後を目標にしてきたアスリートの努力には何としても報いて上げたい。それは単に日本人選手だけではない。全世界のアスリートに共通することである。
難しい判断である。ただ、誰かが重大判断をしなけりゃならない。誰が断をを下すべきか。
コロナとオリンピック・パラリンピックと、アスリートの努力と国際社会の中の日本。それらの面目を施せる妥協点を、言うなれば「落としどころ」をどこにするか。1日たりとも無為に過ごすことは出来ない時期にきている。