今年の見事な満開の桜に祝福されるように、新たな旅立ちを迎えた孫三兄弟の次男君が、自分で選んだ道に向かって遠く離れた地へ旅立って行った。
どちらかというと欲望があまり表に出てこない、おっとりタイプの静かな存在の彼。兄貴に少し抑えられ、我がまま三男坊から突き上げられる。そんな三兄弟の真ん中という生活環境が、少し寡黙で、いさかいを嫌ういまの彼を作り上げたのかも。
芯は持っている。中学2年生の時の立志式目標発表では「今ははっきりした目標が決まっていない、これから探したい」と主張した。他の子の多くは確かな目標を述べていたが、ジジ的には「大いに結構、今から時間を掛けてしっかりやりたいことを探しなさい」という意見であった。
高校3年間の中で自らの思いをじっくり煮詰めて、今回の志望校選択に至ったようだ。
自分で探し自分で決めて、自ら神戸まで出向いて下見をするという大胆さも持ち合わせていた。完全寮生活の様子も見ておきたかったのであろう。今日の入学式に向けて旅立った。
初めて袖を通すスーツ。色合いのいいネクタイを窮屈そうに締めて「じいちゃん、行ってくるよ」と挨拶に来た。オッ!意外にいけてるじゃないか。がんばろうねと送り出すのだが、なんといっても今年の場合、コロナ対策という特別な事情を抱えている。何ものにも負けず、侮らず、確かな日々を送ってくれることを願うばかりである。ガンバロー孫君。ガンバロー神戸!!