3才からプラスティックバットをブンブン降り始め、4才から木製バット、小学校1年生から金属バットを振って腕力を鍛えて来た野球好き孫君が、この春から中学生になる。中学校での野球部生活を楽しみに、校区内をはみ出して校区外の中学校に入学することにした。校区内の中学校は、人数が少ないため野球とかサッカーといった大人数のクラブ活動が存在しない。止むを得ずの校区外通学である。
少年ソフトボールのお陰で、顔なじみの先輩がたくさんいるその中学校で、クラブ顧問やコーチの指導を得て大きく夢を広げていくはずであった。
岩国市教委は、中学教員の負担軽減、いわゆる働き方改革の一環として、クラブ顧問の指導時間を軽減する方法を、向こう1年で検討し2023年度から順次移行していきたいという方針を明らかにした。要するにクラブ顧問による休日の指導は無し。平日も時間制限を設けて可能な限り顧問教師の負担を軽減する。では生徒の練習を誰が見るのか。地域の有志にお願いしていこうということらしい。
全てが決まったわけでもなく、これから検討ということではあるが、希望を持って中学校に入学するスポーツ少年にとっては、先細りの感は否めない。
かといって、確かに忙しすぎる教師の日常を間近で見ているだけに反論もしにくいところではある。
それぞれの競技において、顧問教師の代役となる有能な人材が地域にいてくれたら問題はないのだが、そううまく行くのだろうか。保護者の一人としては微妙な心境である。
いずれにしても、中学時代から本気モードでスポーツ選手を目指そうというなら、クラブ活動に頼る旧態依然とした中学生活では対応できなくなるということか。思い切ってクラブチームなど、地元で長年の実績を持つチームに入って、腕を磨くという選択肢もある。少子化という時代の流れは、色んなところに影を落とすようだ。