中学校の入学式を昨日終えた孫君。
一夜明けた今日は、孫君の母親が先に申し込んでいた「広島カープ友の会、カープ2軍戦観戦チケット」の抽選が当たっていたという偶然が重なった。
「せっかく抽選が当たったのだから、じいちゃん、マツダスタジアムに連れて行ってやってね」と娘に頼まれてはいたが、こちらは2日前に一軍の公式戦を観に行ったばかり。またかよ、それも二軍の試合に?と少し腰が引けていた。
だが待てよ。よ~く考えてみりゃ、これってジジにとっては孫君との最後の密着チャンスなのかもしれないではないか。詰襟を着た中学生がジジを相手にいつまでも付き合ってくれるわけがない。ソフトボールの応援を通じて、まだ幼い少年が甘えられる存在としてのジジを相手にしてくれていただけのことかもしれない。ジジババよりも、どうかすると親よりも大切な存在が『友達』であることに意識変化するのは目に見えている。
となれば、今日の付き合いは彼の壮行会でもあり、ジジとのしばしの別れの儀式なのかもしれない。と思い直して、今日を大切な時間にしようと決めて1日を付き合った。
いつまでもジジのペットでいるわけがない。ジジも早く孫離れして、もっと客観的にフランクにアドバイス出来る感覚を養わなくては、嫌われるばかりになりそうである。人間との付き合いは、たとえ孫といえども一定の隙間を保つルールは忘れんようにしないとね。
そうは思いつつ、今日は正式に孫とジジの間で3つの約束を交わした。1つ目は「1日500ミリリットル以上の牛乳を欠かさず飲むこと」2つ目は「授業時間は徹底して先生の言葉に耳を傾けること」そして3つ目「・・・ ・・・」これは内緒に。ジジと彼との秘密の約束として、3年先に結果を検証することにした。そんなわけで、今日も自分の予定をほっぽり出して、孫君とのお付き合いとなった。