♫ 背中よりでかかった 赤いランドセル 雨んなか泣いていた 学校帰りよ~ ^^♪ 吉幾三唄う「娘に」の一節。
ついこの間、真新しい色んな色相のランドセルに、黄色いカバーの付いたピッカピカの1年生が、はしゃいでいたと思ったら、もう来年のランドセル商戦が動き出しているというではないか。季節の変わり目も、その時々の感激もロクに味合わないまま、もう1年先のことを考えて売り上げを競うとは、商売人というかメーカーも辛いね~。こちらは目まぐるしくて付いて行けないよ。
しかも、タブレット端末が収納できる工夫とか、よく光る反射材を使って安全性を重視したものなど色々。老舗のメーカーは、都内などに直営店を設けて、通学時のランドセルの見え方を具体的にイメージする、体験型試着室を設置して集客に努めるという。
まるで大人の最先端を行くファッション業界並みである。そこまでしてくれる親の意向に感謝する気持ちを、子どもたちが生涯持ち続けてくれるといいのだが。などと、ホンのひとかけらでも見返りを求めちゃいけないんだよねー。無償の愛。感謝の気持ちなど忘れてカンシャクばかり起こす子に育っても困りものだが。ちなみに、値段はといえば31900円から83600円までの幅があるという。安くはないねー。
まあ、世の中色々だ。貧乏人がとやかく言うこともないか。そうは云っても、こちらにももう一人ランドセルが必要な孫ちゃんがいるのだ。
世の中のサイクルが兎に角早く感じられる。時間が過ぎゆくのも実に早い気がする。それがいいことなのか悪いことなのかよくわからないが、記憶にとどめるのが間に合わないほど早く日が過ぎていく。そんな気持ちにさせられるのも、季節を先取りし過ぎる世の中の動き、商業機関の販売競争のペースに載せられてしまっているせいなのだろうか。
兎に角、赤いランドセルを背負って将来を見据える幼子の馬力や新芽を吹き出す草木の勢いを借りて、今一度自分の足元をしっかり見つめ直し、小さくてもいい楽しいことを求めて行きたいものだ。
ハナミズキが今を盛りと咲くいい季節なのだから。