世界の羽生結弦選手 ネット拝借
「失敗したことがない人は新しいことに挑戦したことがない人だ」とは、アインシュタインの言葉だと今日の毎日新聞「余禄」の冒頭である。
けだし名言だと感心するばかり。大して新しいことに挑戦もしないのに、結果的に「失敗したね~」と思うことの多い人がここにいる。
フィギュアスケートで世界に君臨し続けた羽生結弦選手。金メダルはもちろん、前人未到の4回転半に挑む気力と精神力そして技術力。まさに彼にこそ贈られるアインシュタインの金言であろう。感動と勇気と元気を世界中のどれだけ多くの人に送り届けたことだろう。そんなスーパースターも27才となり、誰にも真似の出来ない偉業に挑戦し続けて、第一線の競技の舞台から退く日が来た。
いつか来る、きっと来る、その宿命のような時がいまやって来たのだろう。惜しいね~、まだまだ活躍できそうなのに・・・そんな声は世界中に流れていることだろう。ただ、競技の世界からは退いても、アイスショーを中心にプロのアスリートとして再出発する彼の決意に、多くのファンが拍手を送り、新たなステージに熱い視線をむけるのだと思う。
競技の世界に生きる人間にとって、頂点に立ったその瞬間だけが栄光であって、その瞬間以外は苦痛と疲労と自らを奮い立たせる辛い勇気との闘いであったろうと、素人ながらに思う。ただただご苦労さん、お疲れさま。これからは自分の選んだスケート人生の集大成として、先ずは自分が氷の感触を楽しむ。滑ることを楽しむ。その素敵な笑顔を応援してくれる人に贈る「スマイルプレゼンター」になってくれるといいな。
そして今ひとつ、羽生結弦二世の指導者としての姿にも期待したい。