二階の窓から5mのヒノキ、向こうに海が ヒノキの実をついばむヒヨドリ
昨年の冬の初め、キーキー甲高い声で鳴くヒヨドリの姿が見られなかった。
大好物のクロガネモチの実を食べにやってきたのは3月に入ってからだった。
スズメだって同じように、姿を見せたのは梅の見ごろが終わりに近いころだった。
たかが野鳥の動向に大騒ぎなどしたくはないが、何か自然の異変、天地の営みに狂いが生じたのではないか、と疑ってみたくなるほどの異常な気配があった。
今年は少し様子が違う。というか、例年並に季節の使者がそれなりにやってきた。
まだあまり大きな声でさえずる様子はないが、間違いなく普通どおりにやってきた。
二階の窓から5mと離れていない、幼いヒノキの天辺にヒヨドリが止まっている。静かに静かに、カーテンを揺らさないよう望遠レンズを向ける。
明らかにヒノキの実を口に入れた、ここぞというシャッターチャンスをくれた。
あの警戒心の強いヒヨドリが、よほど空腹だったと見えて、餌の前には警戒心もゆるんだのだろうか。何枚かシャッターを切る間、悠然と餌をついばんだ。
なにがどうというわけでもないが、毎年繰り返される季節に毎年同じ光景を目にすると、やはりホッとする。突然現れる自然の異常現象には何故か過敏に反応する自分がいる。
あの3,11や、ささやかれる南海トラフ地震など、心胆寒からしめる現実や予測が気持ちの奥底に根付いているからだろうか。
それでなくとも、相次ぐ電気料金値上げ申請、消費税税率アップなど、ただただ反対だけしていればいいという問題ではない現実が身近に迫っている。
こういった閉塞感を少しでも和らげる意味でも、身の回りの自然くらいは、おおらかに鳥謳い華やいでいて欲しいな、などと欲張ってみたくなる。
寒気が北海道全域を覆っている。
また電柱が折れて3000戸ほどの家庭が停電している。
北海道電力からこの冬 7%の節電が要請されている。
電気料金も上がるようだ。現在、泊原発が停止していて
火力発電がフル創業しているからだ。
原発がゼロになって自然エネルギーの発電に変わると
我が家の電気料金が月6,000円ほどが3万円程に
値上がりするとの試算もある。どうすべきか・・
苦しい選択が衆院選に待っている。
季節の変わり目など色んな姿を見せてくれますよ。
切実な問題ですね。
確かにクリーンエネルギー、すぐ手に入って、電気代も値上げしない、供給も需要に応える・・・そんな美味しい話があれば、お目にかかりたいですよね。
どんな結果が待っているのでしょうか。
今度こそ、絵にかいた餅に飛び付かないよう、賢い選択をしたいものです。