一つ動けば首筋から、二つ動けば背中から、タラ~リタラリと流れる汗。これまでにない暑さを感じさせる今年の夏。
そんな暑さと汗の向こう側に、夏ならではの楽しみもある。大きくなった孫娘二人。いろんな仕草でジジ・ババを慰めてくれる。
普段はお父さんの勤務に合わせて里帰りする姫孫二人。今年は、長女が幼稚園最後の夏休みで、小学校に上がる前の「いっぱいの思い出作り」ということで、お父さんの勤務に関係なくやってきた。お母さんと3人で1週間の長逗留。その間何日かお父さんもやって来た。
ジジは海の公園などもっぱら遊び相手や、お散歩のお付き合いで楽しめる。錦帯橋花火大会に出かける前のあどけない浴衣姿もまた可愛い。
ところが1週間に及ぶ三度の食事を受け持つババ殿は、呑気なことなど言っていられない。出来れば日替わりメニューをテーブルに載せたいとアタマを悩ませる。老いかけ夫婦二人きりの食事とはわけが違う。
「今日のお昼は外で」とか、「夕ご飯は実家の家族で・・・」となると、ホッとする一場面もある。
そこには、ババ殿も「ここ数年、特に歳を感じるようになった」という気力・体力の衰えを訴えるようになった。
そうは云いながらも、片時も離れず「ばあちゃん、ばあちゃん」と付きまとう二人には勝てない。
やはり「この子らの喜ぶ顔」は、年寄りのエネルギー源であることに変わりはない。
と思いつつも、そろそろ「ランドセルの色は紫色にしたいな」とか、「机は小さくていい」などと独り言みたいに云う希さん。
甘えられて喜んでいたジジの首や背中にまた一筋、おおきな汗の玉が転がり落ちる。
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