初体験の小学校生活。入学式は辛うじてコロナに犯されずに通過したが、すぐに休校となり何かとちぐはぐだった孫のお姉ちゃん7才。5才から習い始めたピアノ教室も、今年は練習休みが多くて予定されていた今年の最後を飾るピアノ発表会。コロナの無作為攻撃に遭って、おそらく中止だろうと半ばあきらめていた。
「一生懸命練習したのだから」という粋な計らいで発表会は行われた。両親も妹も応援に駆けつけた。もちろんジジババも、と云いたいところだが、県またぎの上に、結構感染者の多いお隣県に出て行くのは憚られてジッとがまんを。
その代わり、リアルタイムで動画メールが届き、臨場感そのままにこちらからも拍手を贈った。
姉ちゃんは拍手喝采をと言いたいが、制限された観客からそれなりの拍手ではあったが無事演奏を終えた。
ちっちゃな花束とお菓子をもらって上機嫌。こちらは晴れ晴れ笑顔・笑顔。
一方応援に駆けつけた妹奈那さん3才は「ワタシもお花がほしい、おかしもほしい」とご機嫌斜め。ついには「ナナもピアノ弾く」といってステージに上がろうとするのだそうな。なんとか押しとどめてなだめたとは聞いたが、3才児の思いもよーく解る。
全く習ってもいないし弾くことなど出来もしないピアノを、しかもステージに上がろうとする無鉄砲根性は見上げたものだ。お花とお菓子欲しさの執念は、3才児とはいえ大胆な行動を起こさせるものである。笑ってしまうが、半べその3才児は暗。姉ちゃんとエライ違いだ。でも間もなくピアノの前に座らせてもらえるよ。こんど帰って来たらそのことをよーく云って聞かせよう。
それにしても、お花やお菓子が欲しかっただけではなく、4つ違いの姉ちゃんをライバルと見なしているのかもしれない。それもまた佳しかな?。