一向に衰えを見せない新型コロナウイルス感染症。
パンデミックと騒がれ、緊急事態宣言発令や集団感染クラスター発生、などと相次ぐ新しい言葉に追い回された。
君子危うきに近寄らずをモットーに、息をひそめるように自粛や行動制限で我が身を守ってきた。それでも市内の身近なところで相次いだクラスター発生には驚いたりおののいたりしてきた。それも収まり、市長自ら「クラスターは終息しました」との緊急放送を流して、一先ず矛先を逃れた感じ。
そうこうするうちに、いよいよスピード開発された新型コロナのワクチン接種が始まったと報じられた。そのワクチン接種開始日を『Vデー』と呼んだのは、イギリスの保険相である。ワクチンのVと勝利のVの頭文字を取って付けられた名前だという。如何にもそれらしくていいな。
認可を受けたワクチンとしては世界初、イギリス国内の指定病院で始まった医療・介護従事者、80才以上の高齢者らを対象とする本格的接種。
さて、そういった認可を受けて効力も評価されたワクチンが、我が国にやってくるのはいつなんだろう。
超低温で管理しないと効果が期待できないと言われる微妙なワクチンではあるが、一日も早く安全認定されて我々の手許に届く日を待ちたいものだ。それでなくても経済の動向を上向かせるために、コロナ感染拡大が「見て見ぬ振り」になっては元も子もない。
兎に角なんでもいい。今の恐怖とどん詰まりの行動規制から解放されたい。せめて一度くらい、忘年会という名の会を持ってみたいと願うお年寄りが一人、ここにもいるということである。