畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

山芋に思う

2012-11-15 06:01:45 | 山菜

 今の一代前の家の、亡父の仕事場の横で収穫してきた山芋を父に自慢する若き日のスベルべです。
見せるスベルべも父も、満面の笑みと言った風情です。

 亡父も満八十歳を過ぎても山芋を掘ったつわものでした。
しかし、晩年はスベルべの掘った山芋を見て喜び、そして「美味い!美味い!」と食べてくれたものでした。


 これは上に見える道具から見て、十年近く前の写真だと思われる。
まだ体力も十分で、しかも、中越地震の前で山も荒れていず、三時間も掘ったらこの程度の収穫は珍しく無かった。


 国道側の隣家もまだ見えないから、きっと二十年以上前のもの。
そう、両手に山芋を持って自慢するのは四十歳代のスベルべですね。
 

 発泡スチロールの箱に詰めた山芋を見ると、掘った場所、そしてその大きさまで記憶が甦る。
太いものはスベルべの腕ほどの太さだった。でも、その太い山芋を掘った場所は地震で崩れ去った。

 箱は形から見て、きっとスベルべママの札幌に住む姉から届いた「鮭」の入っていたものだろう。
大量に掘れた時代は、「鮭」が送られてきた箱に、山芋を詰めて送り返したものでした。


 これは先日も紹介した、最近掘り上げた山芋です。
でも、これは昨日知人を通じてある人にお譲りしました。

 なんと、何年もこのブログを見て下さっていると言う方へです。
その方は、山芋が大好きな父上に食べさせてあげたいのだと聞きます。

 おまけとして、美味しく食べる方法もお一つお教えしましょうか。
短冊切りにして、ワサビ醤油で食べる。
摩り下ろし、海苔にスプーンで載せて「海苔巻き」にし、筒切りにしてワサビ醤油や、酢醤油で。
摩り下ろしたものを、スプーンですくい、醤油味の吸い物に「スイトン風」に落とし込む。
(この際、余計な出汁は必要ありません。山芋の味が出汁になりますから)

 そして、もちろん定番はトロロ汁。
スベルべは、煮干しニ、三本を使い、醤油味で少しだけ濃い目の出し汁を作り、
根気よくその出し汁で摩り下ろした山芋を伸ばします。

 もち論そんなことはご承知でしょうけれど、老婆心と言うやつで(笑)。
親孝行をなさって頂けたらスベルべも嬉しい事この上なしです。
コメント
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