昨日も雨が降ったり止んだりの秋終盤の気まぐれな気候。
朝食後、妻とマックスとで山の畑へ「野沢菜」の収穫に行く。
採り終える頃にはまた雨が降り出したけれども、軽トラの回送を頼み、一人歩いて斜面を下った。
記憶に残る「サルナシ」の繁みに着くと、沢山の実が見える。
こんな実が繁った蔓にビッシリと付いていました。
この辺りでは「コカゴ」とか「コクワ」と呼ぶのだけれど、今は知らない人が多いと思う。
特に若い人たちは、その存在さえ知らないのではなかろうか。
熟すキウイのような甘さになるのだが、まだ少し早いのでサンプルだけを採って斜面に入る。
斜面をしばらく下り、一本の枯れ木の根元を見ると「ナメコ」が見えた。
細い老木だけれども、根元の両側に出ている。
やはり、自分で栽培している「ナメコ」の出具合をみてにらんだ通りだったなー。
まだこんな風に枯れ葉は枝に残っているけれど、この葉が落ちる頃まで、
いや、雪が降るまでナメコは採れるでしょう。
時折り降る雨は、薄い防寒着のヤッケを通して身体まで濡らす。
老木にこんな小さなナメコも見つけ、間もなく下の道路へと降り立った。
家まで歩き、帰宅は十時。妻は九時からの友達との約束で、出掛けて帰っていない。
勢いで、濡れた衣服のまま、防寒着を雨合羽に替えて山芋掘りにと出掛ける。
これもにらんだ通り、まだ誰も入った形跡は無い。
二時間近く、山芋を掘ってかなりの量をゲットして帰宅。
山芋掘りをしながら「我は山の子」なんてフレーズを思いついた。
「我は海の子 白波の~♪」の歌でも無いけれど、私は本当に「山の子」です。
山の中の村で生まれ、山の中で遊んで暮らしてきたスベルべの頭には、
山菜の採り頃や、山菜の在り処が、地図のように絵図のように、頭に浮かんできます。